晴耕





温 泉 め ぐ り    其の三
 




  収録温泉

  優★★★
 「金太郎温泉12」  「温泉民宿 あおまさ」  「ホテルゆ華 12」

  良★★
 「グリーンビュー立山」  「和倉温泉 美湾荘」  「片山津温泉 佳水郷」
 「つるぎ恋月」  「ゆー楽」  「和倉温泉総湯(新)」  「ゆーとりあ越中」
 「太閤山温泉 太閤の湯」
  可★
 「九頭竜温泉 平成の湯」  「いこいの村 能登半島」  「ドーミーイン金沢」

  不可
 「延対寺荘」  「ひょっこり温泉 島の湯」







 「ちりはま ホテルゆ華 2」★★★ 20130121  →TOP

 もう1月も下旬になり、厳冬期に入った。いつにも増して、温泉が恋しい季節といえよう。
 恥ずかしながらこのところ多忙で、「温泉めぐり」の更新が滞っていた。ちょっと今さらな感もあるけど、昨年秋の温泉旅行について、書きとめておきたい。

 9月29日(土)・30日(日)と、再度「ちりはま ホテルゆ華」へ行ってきた。
 2011年10月1日の前回(「ちりはまホテルゆ華1」 )は、カゼで微熱があり、温泉とフリードリンクを心ゆくまで堪能できなかった。リベンジの意味で「のどぐろプラン」の塩焼を、ビール・白ワイン・冷酒等々で、思う存分満喫した。ホント、美味しかった。
 ここは、温泉もすばらしい。改めて確認すると、やはり100%源泉掛流しで、この上ない泉質だった。
 ただし台風の影響で、天気に恵まれなかった。
 せっかく写真のような、憧れのコテージに泊まったのに、お風呂や食事に行く時、いちいち傘が必要だった。目の前に広々とした庭園があっても、あいにくの天気で、ゆっくり散策する気にもならない。
 温泉を思う存分堪能するには、いくつもの条件が揃わなくてはならない。このように今回も、やや遺恨が残ってしまった。

「楽天トラベル」 ちりはまホテルゆ華
【宿泊プラン】幻の高級魚!絶品のどぐろ塩焼きを召し上がれ!“のどぐろプラン”  丸ごとおもてなし付プラン♪
 北陸の味覚“のどぐろ”見た目は鯛に似ている・・?綺麗な赤いお魚の口を開くと、のどが真っ黒!!なことから「のどぐろ」呼ばれる水揚げ量の少ない貴重な高級魚。日本海で最も美味しい幻の魚と言われています。こちらのプランでは「のどぐろ」の塩焼きをメインとした会席をお楽しみいただけます。 【離れ】コテージ和室12.5畳。ご家族向け。本館大浴場・露天風呂は自家源泉♪禁煙ルームは先着順です。お食事は本館レストランにて。
【すてきなコテージ】

【場 所】
〒925-0054 羽咋市千里浜町夕1番26 
Tel.0767-22-7500
【H P】
http://www.oyadonet.com/yubana/index.html
【料 金】
平日¥12,000~
【泉 質】
ナトリウム・塩化物炭酸水素塩泉 
源泉45.9度・浴槽42度 PH7.7
【備 考】
「はまなす温泉」
源泉掛流しで、塩味とぬめりがある、琥珀色の炭酸泉。


 「温泉めぐり 其の三」はこれで終わり、次から「温泉めぐり 其の四」となります。
 以前と変わらず、ご愛読いただけたら幸いです。






 「太閤山温泉 太閤の湯」★★ 20120521  →TOP

 4月初めの日曜日、家族サービスのつもりで、去年の12月にオープンした、「太閤山温泉 太閤の湯」へ行ってきた。曇り時々雨、たまに晴間もみえる肌寒い日だった。
 大型の日帰り温泉で、レストランやエステ施設が備わっている。浴場も、露天・サウナ・ジェットバス等々、一通り揃っていた。
 露天風呂が広々としており、杉の大木が植えられていて、森の中にいるようだった。ただし岩風呂の看板に、「掛け流し」とあるのは少々疑問だ。何人湯船へ入っても、ほとんどお湯が溢れず、せいぜい「加水なしの循環式」くらいだろうか。泉質は内風呂の「白湯」が一番良かったけれど、ここでもやや塩素臭がした。
 温泉の管理方法からすれば、砺波市の「天然温泉 湯来楽」20070820参照)の方が優っているようだ。

 ところでこの日、ちょっとした事件があった。
 小学3年になる息子がいい気分になって、「白湯」の中をふらふら歩いていたら、気の短いオヤジに、
「みんな金払って入っているんだから、大人しくしていろ!」
と怒鳴られた。
「温泉では、静かにしていなさい」
といつも親が諭すのを、いい加減に聞いていたむくいだろう。
 でも彼は泳いだりして、はしゃいでいたわけではなかった。ちょっと湯船の中を行ったり来たりしていたくらいで、大声で叱るほどでもない。たまたま虫の居所が悪かった、大人気ないオヤジにケチを付けられただけにすぎない。したがって保護者であるわたくしは、
「えらそうに何をぬかすか」
という態度で終始無視していた。
 せっかくの華やいだ温泉気分が冷めて、ちょっとかわいそうだった。富山県内の温泉施設としては、かなり良い方だったので、またリベンジに来たいと思う。

【庭園風野天風呂を誇る「太閤の湯」】 【場 所】
〒939-0311
 富山県射水市黒河5424
 tel/0766-56-2345
【H P】
http://taikounoyu.jp/
【営業時間】
10:00〜深夜0:00
【定休日】
年中無休
【料 金】
中学生以上800円
  (会員700円)
小学生以下350円
 2才以下100円
【泉 質】
源泉46.2度 湧出量132.1リットル/分 塩化物強塩泉(ナトリウム)
【備 考】
加温・循環・やや塩素臭あり。ややぬめりがある。






 「ちりはま ホテルゆ華 1」★★★ 20111002  →TOP

 秋の行楽シーズンに家族サービスとして、10月最初の土日に「ちりはま ホテルゆ華」へ行った。ここは、能登半島にいくつもある公共の宿のひとつだが、比較的建物が新しく広びろとしていた。
 またウエルカムドリンクに加賀棒茶と焼きたて煎餅、湯上りにアイスキャンディとサイダー等、なかなか小技のきいたサービスをしている。あまつさえ夕食では、フリードリンク(基本メニューは飲み放題)だった。これは言うなれば、お酒もあるドリンクバーで、銘柄にこだわらなければ、けっこう楽しいものだった。
 宿泊プランは、次のとおり。
『丸ごとおもてなし』となりのテレ金ちゃんKTK放映プラン
☆記念プラン特典☆ 【お土産に能登産こしひかりプレゼント】
こちらのプランは…
「のどぐろ」の塩焼きをメインとした「のどぐろ」会席をお楽しみいただけます。
ゆ華の『10個の丸ごとおもてなし』とは…
★ロビーにて
1.ウエルカム「手焼き炭火かきもち」
2.ウエルカムドリンク「加賀棒茶」
3.24時間提供カフェコーナー「3種のコーヒーをお好きな時間に」
★お風呂にて
4.はまなす温泉自家源泉かけ流し
5.浴室に美肌ジェルをご用意
6.2種類のアロマシャンプー、リンスをご用意
★お部屋にて
7.オリジナルラスク、湯上がりサイダーをご用意
★湯上りにて
8.冷たいアイスキャンディーをご用意
★夕食にて
9.お飲み物は、すべてフリードリンク(一部有料あり)
10.季節の一品をご用意
大人¥16,800×2名 小学生¥7,300×1名 合計¥40,900 入湯税¥300
総計¥41,200 
 そんなことより、とにかく温泉が絶品だった。プーアル茶みたいな濃い琥珀色で、やや塩辛く、ぬめりがある。露天風呂がここらでは珍しい掛流しで、内風呂は循環式だった。露天風呂の泉質が素晴らしく、夕暮れ時に、いわし雲が一面に広がる空を見ながら、最高のお湯に浸かって、初秋の風情を楽しんだ。ああ、極楽極楽…。
 ホームページに掲載されている宣伝文句は、決してウソではなかった。
「直下1300mから湧く、はまなす温泉」
~透きとおった琥珀色のしっとりなめらか美人湯~
浸かった瞬間肌になじみ、ツルツルの美肌になると評判の「はまなす温泉」。
「ゆ華」建設時の平成5年に敷地内で掘られた、直下1300m(中生代の地層)から湧き出る天然温泉。
当時、千里浜海岸周辺にはまなすの花が群生していたことから、この名がつきました。
匂いはまるでヒノキの香り。透明な茶褐色、琥珀を思わせるような湯の色と、湯面に浮かぶグレーの湯ノ華と気泡が特徴的。
露天風呂で夜空の星を眺めながら美しい湯に包まれてみませんか。
 しかし好事魔多く、実はこの日、ここ数日の肉体労働がたたったのか、どうも風邪ぎみで、やや微熱があった。それで残念ながら、飲み放題は控えめにせざるをえなかった。ところが、このような良い温泉に入り、湯上りにビールや熱燗を飲むと、日本人のDNAが賦活したのか、体調が一挙に恢復した。
 つまりは今週、ちょっと仕事し過ぎて、疲労が溜まっていただけかもしれない。もう自分も若くはないなと、実感する今日この頃です…。
【素晴らしい琥珀色の炭酸泉「ゆ華」】

【場 所】
〒925-0054 羽咋市千里浜町夕1番26 
Tel.0767-22-7500
【H P】
http://www.oyadonet.com/yubana/index.html
【料 金】
平日¥12,000~
【泉 質】
ナトリウム・塩化物炭酸水素塩泉 
源泉45.9度・浴槽42度 PH7.7
【備 考】
「はまなす温泉」
加温・加水・塩素臭なく、塩味とぬめりがある琥珀色の炭酸泉。







 「天然温泉 加賀の湧泉 ドーミーイン金沢」★ 20110914  →TOP

 「天然温泉 ドーミーイン金沢」は、駅前「金沢フォーラス(FORUS)」横の、きわめて便利な場所にある。安いビジネスホテルなので、なにも期待せず、ただ寝るところがあればいい、という覚悟で泊まった。いちおう温泉の大浴場があるというので、ここに決めた。
【宿泊プラン】
 素 泊 り:シンプルスタンダードプラン
 部屋タイプ:喫煙エコノミーシングル
 合   計:5,900円(サービス料込・消費税込)
 部屋はシングルで頼んだところ、空きがありダブルにしてくれた。それでもやや狭い感じで、シングルでなくて、ホントよかった。ただ喫煙可の部屋だったので、入室する際、タバコの匂いがひどかった。まあすぐに慣れたけど。部屋の備品も、最小限必要なものしかない。大浴場があるからか、トイレとシャワーだけでバスはなかった。
 これでは温泉もいかがなものか、と不安がよぎったけれど、これは杞憂だった。浴室は30畳ほど、露天風呂が20畳ほどあり、このホテルの規模からすれば、じゅうぶんな広さがあった。またお湯が、茶褐色でしっとりぬめりのあるアルカリ泉で、塩素臭もほとんど感じられず、本格的な天然温泉だった。このお湯に入れるだけでかなりポイントが高く、一人旅なら後は寝るベットがあれば、もうたくさんだろう。
 自分一人で金沢へ行くときは、常宿になりそうだ。
【場 所】
〒920-0849 金沢市堀川新町2-25
Tel.076-263-9888
【H P】
http://www.hotespa.net/hotels/kanazawa/
【料 金】
平日4,000円〜
【泉 質】
ナトリウムー塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉) 源泉 43.2度
【備 考】
加温・循環・塩素殺菌有、加水無。烏龍茶のような褐色のお湯でぬめりがある。塩素臭は内湯・露天とも少ない。内湯の泉質がかなりよかった。


←【駅前にある「ドーミーイン金沢」】






 「温泉民宿 あおまさ」★★★ 20110821  →TOP

 8月21日、父二十三回忌・祖父二十七回忌・祖母三十三回忌という、たいへんな法事を執り行った。昼食にかねてから噂を聞いていた、「温泉民宿 あおまさ」へ行ってきた。
 全面改築して、2010年10月8日にリニューアルオープンした。かけ流しの温泉で、浴室から海が間近に眺められる。すぐ裏側は松田江の浜辺で、海水浴にも至便だろう。7千円ほどの料理を頼んだところ、食べきれないほどの量で、質も良かった。
 ここの温泉が、通の間では評判で、ぜひ一度入浴したかった。「神代温泉」とよく似た泉質で、泥水のような塩辛いお湯だった。しかし湯上がりは意外とさっぱりし、肌がべとつかない。ただ雨模様で涼しかったとはいえ、真夏だったので、拭いても拭いても汗が噴き出し、タオルがびしょ濡れになった。親戚のご接待と法事の長いお経で、疲れた心と痺れた足が癒された。
 「和倉温泉 総湯」が「★★」となり、残念に思っていたけれど、捨てる神あれば拾う神ありで、今回めでたくご当地氷見で、「★★★」のお湯に入れた。ご法事を無事勤めた、ご褒美だろうか…。

【いかにも民宿らしい「あおまさ」の玄関】 【場 所】
〒935-0024 氷見市窪3203-1
Tel.0766-91-5157
【H P】
なし
【営業時間】
日帰り入浴 9:30 〜 16:30
※煩雑時を除く平日のみ。
【料 金】
日帰り入浴 500円
1泊2食付
(平日)8,650円~
(土・祝前日)9,050円~

【泉 質】
ナトリウム−塩化物強塩泉。源泉32.2度・浴用温度40〜42度。地下1200mから出た源泉を加熱。
【備 考】
ひみ松田江温泉
循環・加水・塩素臭無、加温掛け流し。塩辛く油臭い、褐色のお湯。
【塩辛い褐色のお湯】






 「神通峡春日温泉 ゆーとりあ越中」★★ 20110808  →TOP

 旧細入村(富山市)にある「常虹の滝」(とこにじのたき)で、名物の流しそうめんを食べに行った帰り、山道で汗をかいたので、旧大沢野町(富山市)の「神通峡春日温泉 ゆーとりあ越中」に寄った。
 露天風呂はやや塩素臭があったが、広々として開放感があり、壺湯も気持ちよかった。泉質は内風呂の方が優れ、アルカリ泉らしいぬめり感があって、なかなかのものだった。
 温泉ホテルの立ち寄り湯にしては、応対が親切で、気持ち良く入れた。平日なら7時まで受け付けてもらえ、8時頃まで入浴できる。施設がきれいで設備も良く、今度は泊りに来て、食事もしてみたい。

【意外と良い「ゆーとりあ越中」】
【場 所】
〒939-2224 富山市春日96-1
Tel.076-467-5000
【H P】
http://www.yu-toriaettyu.co.jp/index.html
【営業時間】
立ち寄り温泉
平日 10:00〜19:00
土日 10:00〜16:00
【定休日】
なし
【料 金】
大人600円
【泉 質】
ナトリウム・塩化物泉で弱アルカリ性。無色透明でやや塩辛いお湯
(大浴場)毎分92リットル
 泉温70.2度
(露天風呂)毎分92リットル
 泉温44.6度
【備 考】
加温・循環・殺菌、加水なし






 「和倉温泉 総湯(新)」★★ 20110718  →TOP

 今年の4月29日にリニューアルされた、「和倉温泉 総湯」へ行ってきた。
 檜造りの和風建築で、露天風呂が拡張され、開放感あふれるようになった。しかしながら休憩室がひどく手狭になり、リラックスルーム(昼寝部屋)がなくなり、売店や食堂もなくなった。自動販売機もわずか3台しかない(牛乳・ジュース・カップ麺)。
 入浴料は420円で、シャンプーもボディソープも備えられ、やや格安感はある。総じて豪華な、純和風の銭湯といったところだろうか。

 以前の少々猥雑ながらも、居心地の良い温泉情緒はなくなってしまった。また、露天風呂はきれいだったけれど、完全な循環風呂で、わずかに塩素臭が感じられた。毎分990リットルと大量の湧出量を誇る温泉なのに、お湯の管理がもうひとつだった。源泉かけ流しの湯船を、一つは設けておいて欲しいところだ。
 残念ながらこれでは旧総湯のように、★を三つもあげることはできない。

【純和風になってしまった総湯】 【場 所】
〒926-0175 七尾市和倉温泉
Tel.0767-62-2221
【H P】
http://www.wakura.co.jp/
【営業時間】
7:00〜22:00
【定休日】
定休日 毎月25日
【料 金】
大人420円
【泉 質】
ナトリウム・カルシウム―塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉) 源泉82.7度 湧出量990リットル/min
【備 考】
加温・加水はなく、循環しており、塩素臭は少ない。無色透明のお湯で、飲泉ができる。






 「ゆー楽」★★ 20110704  →TOP

 梅雨空の中、久しぶりに五箇山の「ゆー楽」へ行ってきた。
 内湯はやや塩素臭がきつく、お湯が薄められている。それに対し、露天は総檜風呂で、源泉かけ流しに近い感じになっており、塩素臭も少なかった。アルカリ泉らしいぬめり感もあり、なかなか良い湯で、堪能できた。
 また露天の湯船は、湖畔に突き出たようになっていて、ダム湖が一望に眺められ、絶景だった。通り雨に降られ、刻々と表情を変える湖が美しく、時間を忘れてお湯に浸かっていた。

 ところが入浴中、1時間に20㎜ほどの集中豪雨に遭い、停電になってしまった。すぐ復旧したけれど、好事には魔が多いものだなと、あらためて実感した。
【雨の「ゆー楽」】 【場 所】
〒939-1902 南砺市大崩島96-2
Tel.0763-66-2005
【H P】
http://nanto-yuraku.net/
【営業時間】
10:00〜21:00
【定休日】
毎週水曜日
【料 金】
大人500円
【泉 質】
カルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉(弱アルカリ性) 源泉40.3度
【備 考】
加水はなく、加温・循環しており、塩素臭あり。無色透明のお湯。






 「ひょっこり温泉 島の湯」 20110709  →TOP

 5月7日に「のとじま水族館」で、待望のジンベイザメを見て来た帰り、このまま温泉に入り、晩ご飯も食べて帰ろうと、かねてから気になっていた、「ひょっこり温泉 島の湯」へ行ってきた。
 外見は、けっこう広くてきれいな温泉施設だった。お湯は可もなく不可もない透明な食塩泉で、しっかり循環しており、露天風呂がやや塩素臭かった。

 ところで、浴場内に石鹸・シャンプー等が、まったく備えられていなかった。
 料金450円以上取る温泉では珍しい節約ぶりで、まったく想定外だった。そんなこととも知らずにのこのこやって来た、われわれのようなお客は、自動販売機の粗末な石鹸等で、がまんしなければならない。
 別に500円取っても良いから、地元以外のお客のために、石鹸ぐらいはケチらないで欲しい。
 その他、概して備品が粗末で、洗面台には櫛すらなく、観光気分がひどく損なわれた。近くにかの和倉温泉があり、たぶんもう二度と行かないと思う。

【ちょっとがっかりだった、ひょっこりの湯】 【場 所】
〒926-0212 石川県七尾市能登島佐波町ラ部29-1
【H P】
http://user.notojima.jp/ shimanoyu/onsen/ shimanoyu.htm
【定休日】
毎月最終金曜日(6月は無休、7/6〜7/8はお休み) 12月31日・1月1日
【料 金】
450円
【泉 質】
ナトリウム・カルシウム−塩化物泉(高張性中性高温泉)
源泉71度・毎分466リットル(動力)
【備 考】
循環・加温・加水・塩素臭あり・透明なお湯。






 「志賀の郷温泉 いこいの村 能登半島」★ 20110221  →TOP

 恒例行事になってきた、家族サービス&子守温泉旅行へ、昨年末に行ってきた。
 久しぶりに能登へでもと思い、「志賀の郷温泉 いこいの村 能登半島」に決めた。
《宿泊プラン》 2010/12/29
能登の冬代表味覚♪本年も謝恩大奉仕!【活カニたら福プラン】
「カニ刺身から始まり、その場で丸ごと一杯の焼きガニ、ゆでたてボイルカニ、カニ天婦羅、カニ雑炊といろいろな食べ方でカニが満喫できます」
※和室特別室 バス・トイレ・ウオッシュレット付
 石川県の志賀町へは、家から1時間もかからない。けれども隣の県なので、あまり交流がなく、情報も入ってこない。いちおう、観光気分には浸れるので、お得かもしれない。
 しかし当日はかなり悪天候で、どこへも観光に行けなかった。日蓮宗の名刹・妙成寺や、近年縁結びで荒稼ぎしている気多大社も近いのに、暴風雪のような天気では、車の外へ出られない。
 無念…!

 「いこいの村 能登半島」は、公共の宿で、施設・設備は良かった。
 けれどもせっかく広い施設だったのに、散歩もできなかった。文字通り雪見風呂を堪能できたのが、唯一の救いだったろうか。ただし総体的に、サービスはかなりはしょっており、料金が安いだけ、目をつむらなければならない点も、多々あった。まあ、これは仕方ないが…。

 しかしながら、「活カニたら福プラン」は最高だった。
 小ぶりのズワイガニ(ベニズワイでなく)が、1人にオス2杯とメス(セイコガニともいう)1杯、出た。しかもオス1杯は、目の前に置いた炭火の七輪で炙り、焼きガニにする、という趣向。
 これが、うまい!
 昨年中に食べた物のうち、最高に美味しかった。これだけを目的に、来ても良いくらいだろう。
 ただし、温泉自体はまったく個性がなかった。単純泉のようなお湯で、しっかり循環・加温しており、加水の疑いもある。やや塩素臭もあった。残念ながら、とても通の方にはお薦めできない。
 あくまでカニが目当てであり、温泉はどうでも良いという人なら、ぜひこの時季、行ってみられたらいかがでしょうか。

【とにかく悪天候のいこいの村】 【場 所】
〒925-0165 石川県羽咋郡志賀町 志賀の郷温泉
TEL:0767-32-3131
【H P】
http://www.noto-ikoinomura.com/
【定休日】
特になし
【料 金】
平日10,000円〜20,000円程度
【泉 質】
[志賀の郷温泉]ナトリウム−塩化物泉(アルカリ性低張性低温泉) 源泉25.7度
【備 考】
循環・加温・加水(?)・塩素臭あり。単純泉に近い、無色透明なお湯。







 「つるぎ恋月」★★ 20101107  →TOP

 9月末に仕事で少々きつい肉体労働をし、また2日間も研修でみっちり絞られたため、心身ともに疲れ果て、温泉に行きたくてたまらなくなった。幸い10月の第1週は、息子とも休日が合い、急遽2日の土曜日に、一泊温泉旅行を敢行することにした。
 なにぶん宿泊1週間前になって探したわけだから、県内の温泉で、そこそこの料金で部屋が空いていれば、ぜいたくは言っていられない、という基準で選んだ。
 「楽天トラベル」 でいろいろ検討した結果、次の内容で予約した。
 
○宿泊プラン
 牛ヒレグルメ 牛ヒレの石焼&海鮮料理
 ジュワァッとお口にひろがる旨味を堪能!牛ヒレ石焼プラン
 地産食材を豊富に用いた海鮮会席料理に、牛ヒレの石焼をセットしたグルメプランです。富山に来たなら海の幸ははずせない!でも、お肉も食べたいという方に最適なプランです。これでグルメなあなたも大満足。 ・ジューシーな石焼ヒレ肉と海鮮会席料理の夕食をご用意します。
・美肌効果のある天然温泉をお楽しみいただけます。
・立山ICから約5分。立山黒部アルペンルートや宇奈月トロッコなど富山観光にとても便利な立地です。
○部屋タイプ
 剱岳を眺望できる和室8畳 《全室ウォシュレット完備》
 剱岳を眺望できる落ち着いたお部屋です。日常を離れてのんびりとお過ごしください。

 お宿の名前がちょっと気恥ずかしく、また休日前でやや割高だった。大人2人・小学生1人の2食付で、合計5万円ほどかかった。それでも数年前、職場に来たチラシをまだ持っており、いま見返してもなかなか良さそうなので、行くことに決めた。
 上市町郊外でひときわ目立つ、特徴的な建物だった。少し先に、「湯の神子温泉」もある。
 入り口に太鼓があって、なんに使うのかなと思っていると、いきなり係の人が叩いたので、ドキッとした。来客を歓迎するために使っているらしい。そう言えば昔、居酒屋でもこんな所があったな、と懐かしかった。

 部屋に着いた時は雲に隠れていたのに、日没頃ちょうど晴れて来て、夕焼けの剱岳を間近に目撃し、感激した。今回は虫の知らせか、ちょうど望遠ズームレンズを持参していた。
 小一時間ほど撮影に没頭していたら、小学一年の息子に、
「とーちゃんは、ほんとに写真がすきだね〜」
と呆れられてしまった。

 食事時になりレストランへ行く。
 基本の会席料理にボリュームがあり、せっかくの「牛ヒレの石焼」が食べきれないほどだった。とりわけ白エビの釜飯が美味しく、他の料理もなかなかのものだった。
 食後腹ごなしに温泉へ行く。
 少々使い古したような浴室だったが、お湯の色が濃い茶褐色で、ぬめりもあり、かなり珍しい。その上、少し口に含んでみると、甘茶のような味がして、びっくりした。
 お湯の色だけなら、金沢の深谷温泉も似たようなものだろう。けれどもこんな甘いお湯は、初体験だった。ただ残念ながら飲泉はできず、これほど特徴的なお湯なら、源泉を汲んで販売すれば良い、と思ったほどだ。
 ともあれ実際泊まってみて、いろいろとサプライズがある、楽しい温泉だった。

【名称に少々違和感がある「つるぎ恋月」】 【場 所】
〒930-0361
富山県中新川郡上市町湯上野1
Tel.076-472-6333
【H P】
http://www.tsurugi-koizuki.com/
【定休日】
特になし
【料 金】
平日10,500円〜
 23,000円程度
【泉 質】
アルカリ性単純泉
源泉温度 33.8度
湯量 毎分63リットル

【備 考】
 温泉名は「剱名水温泉」。地下1,200メートルから汲み上げるアルカリ性単純泉で、ぬめりがあり、茶褐色のお湯。落ち葉が堆積して腐葉土となり、さらにろ過されてできた温泉。
 循環・加温・加水ながらも、塩素臭はあまり感じられなかった。露天風呂が2か所にあり、1か所は源泉を濾過した無色透明なお湯で、やや塩素臭かった。

 ところで帰りがけに、上市町屈指の名所、

 「穴の谷の霊水」
 (あなんたんのれいすい)
 ※「環境省選定 名水百選」

へ寄った。翌日曜日の10時半頃に着き、1時間ほどいた。
 水場はけっこう深い山中にあるにもかかわらず、横手に民宿のような建物があった。この時間帯だけでも、10人以上のお客が、20リットル入りのポリタンクを、いくつも台車で運んでいた。
 初めて来たので様子が分からず、試しに入り口の売店で1.8リットルのペットボトルを2個買い、霊水を汲んで持ち帰った。はっきり言って水の味だけなら、他のミネラルウォーターと、それほど変わらない。
 しかしここは、いかにもそれらしい霊場で、いろいろと興味深いものがあった。また日を改めて、ゆっくりと来てみたい。



※「穴の谷の霊水」取水口→






 「金太郎温泉 再訪」★★★ 20100824  →TOP

 先月の26日、再び「金太郎温泉」へ行ってきた。
 今回は、息子の初夏休みの行楽として、プールを利用することにした。直接「金太郎温泉」のHPから予約し、次の通り最低料金の格安プランを選んだ。
 プールで泳ぎ、温泉に入れたらそれで良く、夜は腹がふくれ、寝る部屋さえあれば文句はない。
《温泉&プール!夏休みファミリープラン》
■和室 1日限定10組
■夏休み♪♪ご家族向けのお得なプランです。
 プールで遊び放題!温泉にはいり放題!今年の夏は温泉&プールでWの思い出づくり。
★小学生のお子様と幼児様のお食事は同じ内容です。
(お刺身・炊合せ・茶碗蒸し等、大人料理を基本にお子様向けの揚げ物やデザートを加えたお子様会席)
★ご夕食は御食事会場にて
 お刺身・カニは、ご家族ならではの盛合せ。
 3名様は木桶盛り、4名様以上は舟盛りでご用意いたします。
★屋外プール利用無料(9:00〜17:00)
 チェックイン前・チェックアウト後もプールのご利用OKです!
★ご朝食はバイキング
 ※3名様以上でお申し込みください。
 大人10,150円 子供(6〜12才) 5,000円
 やはり予想に違わず、部屋は古く、安っぽかったけれど、料理はなかなかまともだった。木桶盛りの刺身が意外に美味しく、サービスで冷やしうどんも付き、麺食いの息子がひとりじめにして食べていた。
 また念を入れて、再び設備や泉質等をチェックしたところ、やはり「カルナの館」は、まちがいなく良い温泉だった。
 ここにめでたく、「温泉めぐり 其の三」初の、「優」評価を与えたい。

 ただ今年の7月は、梅雨明け後、連日猛暑だった。それなのに燦々と照りつける太陽の下、ろくに日焼け止めクリームも塗らず、正午頃から3時間もプールにいたのは、なんともうかつだった。
 「金太郎温泉」は、富山県内では珍しい「含硫黄ナトリウム―カルシウム―塩化物泉」だった。かんたんに言えば、硫黄入りの白い食塩泉なのだから、お肌にはかなり刺激的だ。せっかくの良い湯でも、日焼けでまっ赤になった肌へ、塩を塗りつけるのと変わらず、「因幡の白兎」にでもなったかのごとく、たいへん痛かった…(涙)。
 今度は季節を選び体調も調えて、じっくりとこの硫黄臭ただよう、白濁した温泉を堪能したい。

【開放感あふれる金太郎温泉の子供用プール】 【場 所】
〒937-0013 富山県魚津市天神野新6000
【H P】
http://www. kintarouonsen.co.jp/
【定休日】
特になし
【料 金】
宿泊料金:平日10,000円~
【泉 質】
含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉(硫化水素型)。源泉75度。
【備 考】
循環風呂で加温・加水はなく、塩素臭も少ない。硫黄臭のある、やや白濁したお湯。






 「延対寺荘」 20100520  →TOP

 ゴールデンウィークに、子守りをかねて、宇奈月温泉へ行ってきた。土壇場で急に思い立ったため、あれこれ選んでいられなかった。
 「宇奈月温泉 公式サイト」の「空室一覧」 から、とにかく泊まれるお宿を探し、いちばん料金が安かった「延対寺荘」に決めた。
○部屋タイプ:和室8畳 〜 10畳バストイレ付スタンダードタイプ
○プラン名 :【5月4日限定】家族旅行応援プラン
○宿泊料金 :大人18,000円程度
 宇奈月温泉は、富山県内で最も有名な温泉地でありながら、実のところあまり温泉力のあるお宿は少ない。「延対寺荘」もご多分に漏れず、お湯はさっぱりで、個性がなく、泉質(単純泉)を考慮しても、とても感心できるものではない。
 その上、黒部峡谷が一望できる、このお宿のセールスポイントである露天風呂が、一か所しかなかった。男女入替制で、男はチェックイン受付開始の3時から、7時45分までしか使えない。遅めにお宿へ着き、そのまま食事をしたら、露天風呂には入れないことになる。これは、不公平と言わざるをえない。わたくしは当然、意地でも入浴してきたが、なにか急かされるようで気分が悪かった。
 それでも写真の通り、施設・設備はなかなか立派で、部屋もきれいだった。ただ格安プランだったせいか、窓が黒部峡谷に面しておらず、景色は悪かった。
 まあこの時季にしては、安い料金だったので、文句は言えない。ただし今後、再びこのお宿を利用したいとは、決して思わない。
 
【延対寺荘のエントランス】
 ※駐車場がちょっと分かりにくかった。
【場 所】
 〒938-0282
 富山県黒部市宇奈月温泉53
 (Tel)0765-62-1234
【H P】
 http://www.entaiji.com/index.html
【定休日】
 特になし
【料 金】
 平日11,000円〜
【泉 質】
 アルカリ性単純泉 源泉温度約90度
【備 考】
 循環・加水で、塩素臭は少なかった。無色無臭で透明なお湯。
 ただし露天風呂は男女入替制で、各々次の時間だけ利用できる。
 (男) 15:00 〜 19:45
 (女) 20:00 〜 10:00
 これが男にとって都合が悪く、満足できないものだった。






 「金太郎温泉」★★★ 20100205  →TOP

 近年、御用納めの次の日あたりに、子守がてら温泉に泊まってくるのが、マイブームになっている。昨年末は富山県人なら、誰でも一度は行っているといわれる、魚津の 「金太郎温泉」 に泊まってきた。
 しかしあまり有名過ぎるのと、名前が名前なので、温泉好きの間では、あまり評判が芳しくない。わたくしも失礼ながら、幼少の砌、ヘルスセンターのような感覚で行った記憶があり、正直見くびっていた。しかし、きちんと入浴してもいないのに、風評で善し悪しを判断するのはおかしく、一度改めて確かめてみよう、と言うことで初めて宿泊することにした。
 例のごとく 「楽天トラベル」 で検索し、文字通り最安値のプラン(一泊一万円ほど)を選んだ。
□ご予約内容
 部屋タイプ:和室12畳(和室12畳 トイレ付)
□宿泊プラン:早い者勝ち!一日5組限定「平日得々プラン」
一日5組平日限定のお得なプランです。
自分の生活を大事にする、血液型B型の方にもおすすめします。
全国各地から集めた石を使用した岩風呂・露天風呂や、九谷焼陶板作品を一面に配した大浴場など、総面積1100坪の壮大な湯けむりの世界。自慢の良質温泉をたっぷりとご堪能ください。
ご夕食は日本海の幸中心の会席料理を、お部屋でゆっくりと。ご朝食はバイキングです。
本プランは、最安値となっております。
 同一条件(お食事特典など)のプランと比較した場合、本プランより安価で販売はしておりません。
 行ってみると写真の通り、立派な外観のホテルであり、係員の接客もていねいで、予想外にサービスの質が高かった。格安料金のわりには、部屋も食事も悪くなくて、なかなかお得感があった。
 お宿の方は大浴場のみで、露天風呂は日帰り入浴施設の「カルナの館」(名前は古代ローマ神話の“健康を守る女神”に由来)にある。
 「カルナの館」には、総面積800坪に及ぶ大浴場がある。室内の「立山連峰パノラマ大浴殿」、露天の「庭園大露天風呂」とも、全国各地で集めた銘石・奇石をふんだんに使用しており、壮観だった。寝湯・打たせ湯・ジェットバス等々、風呂の種類も多く、富山県内の日帰り入浴施設では、規模・設備・泉質等を総合的に見るなら、ナンバーワンかもしれない。
 泊り客は1日コースが1,600円(1時間700円・3時間1,000円)もする、この施設を自由に使え、さらにお得感があった。温泉好きなわが息子も、
「この次いつここに来る?」
とおねだりするほどで、またそのうちリピートする日取りを、本気で考えたいと思っている。

【金太郎温泉の立派な外観】 【場 所】
〒937-0013 富山県魚津市天神野新6000
【H P】
http://www.kintarouonsen.co.jp/
【定休日】
特になし
【料 金】
宿泊料金:平日10,000円~
【泉 質】
含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物泉(硫化水素型)。源泉75度。
【備 考】
 循環風呂で加温・加水はなく、塩素臭も少ない。硫黄臭のある、やや白濁したお湯。昭和40年、地下約1,000メートルの掘削により湧出。
 食塩と硫黄が混合した泉質は、全国でも珍しいとのこと。名前の由来は、創業者・石黒七平が「金太郎さんのように全身に力が溢れ、元気一杯に、健康になるように」という願いをこめて付けられた。






 「加賀片山津温泉 佳水郷」★★ 20091018  →TOP

 いわゆる秋の「シルバーウィーク」に、家で籠って子守するのもしんどいから、ちょっとどこかへ遊びに出かけ、ついでに一泊してこようということになり、計画を練っていた。
 その結果、隣県の能美市にある 「手取フィッシュランド」 なら、車で片道2時間以内の範囲であり、わが家でまだ誰も行ったことがない、ということで、あっさり決まった。それならどこに泊まるかが問題で、近辺で有名な温泉地といえば、片山津と粟津がある。
 今回は、帰りの北陸自動車道に近いということで、片山津温泉へ行くことにした。
 例により 「楽天トラベル」 で、片山津温泉にあるいくつかのお宿の、評価やクチコミ等を調べていたところ、次の格安プランが目に付いた。
☆佳水郷のラストサマー特別プラン 3周年記念 一日限定10室
 全室湖側 10畳〜12畳+広縁+バルコニー バス・シャワートイレ付

●プラン内容
 佳水郷では8月25日(火)から9月31日(木)の期間中、インターネット限定で特別プランをご用意致しました。お値打ち価格にて皆様にご提供させて頂きます。もちろん、ご夕食は、お部屋食です。ちょっと遅めの夏休みをゆっくりくつろぎませんか?
 「佳水郷」 は下の写真の通り、半円形の特徴的な建物で、片山津温泉の中でも異彩を放っている。料理も良さそうで、料金の割に期待できるかもしれない。

 当日はあいにくの雨模様で、 「手取フィッシュランド」 では、ゲームセンターに入り浸っていた。わが息子が飽きてしまい、2時過ぎにもうお宿へ向かうことにした。
 3時頃に到着したが、雨模様で散歩にも行けず、一息ついた後すぐ温泉に入った。それから館内を探索して時間をつぶし、待ち遠しい夕食の時間となった。
 今回は久しぶりに部屋出しのコースで、仲居さんが一品ずつ運んでくれた。しかし忙しい時間だったのか、料理がなかなか来なかったり、順番が逆になったりした。感じの良い人だったので何とも思わなかったが、わざわざ部屋で食べるより、むしろレストランの方が気楽で良かったかもしれない。
 ところで、献立が次の通り変更になっていた。
(小吸)ビシソワーズ  → 松茸と真薯の吸い物
(焼物)鮎塩焼 (鉄板)ヒレ肉コロステーキ → 鰆の西京焼き
(御飯)蛸釜飯 → 松茸釜飯
 去年、毒餃子問題のからみで中国産松茸を買わず、けっきょく食べずじまいになった。久しぶりの松茸であり、初物でもあって感動した。嬉しい誤算で、たいへん美味しかったが、食べ過ぎた。朝食のバイキングも品数が多く、さらに食べ過ぎ、ズボンがきつくなった。
 館内はゴージャスな雰囲気があり、インテリアが凝っていて、部屋も広く過ごしやすかった。売店も良く、お土産の種類が豊富だった。
 ただ肝心の温泉は、循環・加温の平均的なお湯であり、柴山潟から白山連峰を望む、眺めの良さを除けば、特徴がなかった。その眺望も曇天で冴えがなく、総じて温泉力はあまり評価できない。
 しかし建物が美しく、料理のおいしい温泉宿が悪かろうはずがなく、一晩ゆっくり羽を伸ばし、リフレッシュして帰ってきた。


【建物に特徴がある佳水郷】
【場 所】
石川県加賀市片山津温泉
【H P】
http://www.kasuikyo.com/
【定休日】
特になし
【料 金】
12,000〜50,000円程度
【泉 質】
ナトリウム・カルシウム塩化物泉 源泉72度 湧出量毎分400リットル
【備 考】
循環・加温で、塩素臭は少ない。無色透明のしょっぱいお湯。






 「和倉温泉 ゆけむりの宿 美湾荘 」★★ 20090818  →TOP

 7月20日(祝)、久しぶりに家族で、温泉へ行ってきた。
 和倉温泉は、わが家から車で1時間ほどの距離にある。言いようによっては隣町であり、これまで見下して泊まったことがなかった。しかし、ようやく退院した奥様の保養のために、また遊びに連れて行けとうるさい、わが息子をなだめるためにも、「のとじま水族館」へ行った帰り、わざわざ寄り道して泊まった。
 このたびのお宿は、「楽天トラベル」等であれこれ調べた結果、口コミで好評の「ゆけむりの宿 美湾荘」に決めた。そしていろいろ考えあぐねた末、選んだ宿泊プランは次の通り。

 期間限定!【ポイント10倍祭り】☆海の見える部屋でのんびり21時間STAY☆(抄)
  2009年06月12日〜2009年07月31日

 お部屋は人気の「海の見える部屋」、お食事は海の見えるダイニングレストラン「えん」<〜この時期のご夕食の時間帯はトワイライトな美しい海の景色ご覧頂けます〜>にてご用意させて頂きます。
とってもお得な内容になっておりますが、料金もさらにお値打ち価格となっております!!
□■お食事■□
 日本海の海の幸と能登の山の幸を活かした、会席料理。お食事は海の見えるダイニングレストラン「えん」にてご用意させて頂きます。ご夕食は、基本のお料理「くち能登」にプラスお薦めメニューの中から3品チョイス頂けます。天ぷらはアツアツの揚げたてを!ドレッシングが豊富なサラダバーも(夕朝食とも)ご利用頂けます。朝食は地元の食材も取り入れた和定食にてご用意させて頂きます。
 〜ダイニングレストラン「えん」は夕朝食ともお客様のお好きなお時間にお越し頂けます〜
□■お風呂■□
 なんと!毎分62リットルも湧き出る良質の温泉、毛穴を引き締め、お肌にもとてもよい泉質です。
大浴場「露天風呂」(海が目の前!)は男女とも源泉100%!!
ご利用時間 14時〜午前1時、翌朝5時〜9時半
☆★特 典★☆
チェックイン  14時
チェックアウト 11時
※2名利用時 12,600円/人
 そこそこ有名なお宿の割には、けっこう格安なプランと言って良いだろう。おまけにポイントが10倍で、実質1割引になる。

【美湾荘のエントランス】 【場 所】
石川県七尾市和倉町和歌崎3-1
【H P】
http://www.biwanso.com/
【定休日】
特になし
【料 金】
一泊10,000円から40,000円程度
【泉 質】
含塩化土類食塩泉
源泉91度
湧出量毎分62リットル
【備 考】
効能:リュウマチ・通風・神経痛・傷・虚弱児童や慢性婦人疾患・アトピー
飲泉(一日におちょこ一杯程度):胃腸病・貧血症・肥肝症
大浴場は循環・加水・塩素臭少・無色透明のお湯で、露天風呂は源泉掛け流し。

 わが息子はやんちゃ盛りであり、せっかく温泉宿へ来ても、まったりとくつろいではくれない。日が明るいうちは、外へ出ようとやかましいので、仕方なく夕方、近くにある「弁天崎源泉公園」へ散歩に出かけた。
 まあここは、かねてから行ってみたかったので、良しとしよう。
 意外にこの公園は見どころが多く、「能登国和倉温泉雲涛楼之図」のレリーフがある「源泉湯口」では、温泉卵を作る設備がある。写真の通り、源泉の樋があって、そこに柄杓と金笊が置いてあるだけだけれど、なかなか温泉風情がある。
 それから「和倉港公園」を通ってお宿へ帰り、ひと休みすると、ちょうど6時になったので、会席料理を食べに、海の見えるダイニングレストラン「えん」へ行った。大人用の料理はまあまあだったが、お子様用の会席料理が豪華で、息子も満足していた。その後、温泉を満喫して眠り、なかなか充実した朝食を頂き、なごり惜しかったが、特典も活用し、10時半過ぎにお宿を出た。
 ところで、以前に「和倉温泉 総湯」でも書いた通り、和倉のお湯は「慢性便秘」が適応症らしい。朝食に温泉粥を選んでいた奥様が、帰宅後下痢気味になったことを付言したい。
 日頃お通じの悪い方へ、和倉温泉は、花○でお薦めです。
【源泉湯口・能登国和倉温泉雲涛楼之図】↑ 






 「グリーンビュー立山」★★ 20081012  →TOP

 もうかれこれひと月前、家族で「グリーンビュー立山」へ行ってきた。
 20年勤続祝いとして、某組合から招待券をもらい、一番安いコースとはいえ、二人一泊分が無料になる。確か旧「称名荘」の時に行ったきりで、リニューアルしてからまだ一度も泊まっておらず、楽しみにしていた。
 ただせっかく呉東方面へ行くなら、わが息子のため、夏休みの終わりを飾るべく、日中は「魚津水族館」で遊ぶことにした。水族館とお宿は、車で1時間ほどの距離にあるが、まあ4時までに魚津を後にすれば、ちょうど良い時間に夕食となるだろう。

 11時頃に北陸道の滑川インターで降り、水族館に到着した。それから1時間ほどお魚を観賞し、レストランで食事した後、売店へ行く。ここの売店が、怪しいグッズをたくさん置いており、息子もひどくおもしろがっていた。彼はすでに都会の某所で、ジンベイザメを見て感激しており、水族館には必ずこれが泳いでいるものと思いこんでいたらしい。それで少々物足りないようだったが、怪しい売店でジンベイザメのぬいぐるみ(普通の店にはないよね、こんなもの)を買ってもらい、それなりに満足していた。
 ちなみに「魚津水族館」では、この秋からメインの水槽を修理することになったらしい。夏の間に見ておいて良かったといえよう。

 さて、前置きが長くなったが、結論をさきに言えば、「グリーンビュー立山」は評判の通り、なかなか良かった。公共の宿なので、クレジットカードが使えない・売店がお粗末等、細部に不便な点もあったけれど、応対は悪くなく食事もまあまあだった。
 目当ての温泉でも、掛け流しの浴槽はなく、露天風呂もないなど、設備的に少々不足はあるものの、泉質自体は良かった。ぬめりのある重厚なアルカリ性のお湯で、けっこう温泉力がある。循環式の浴槽が一つしかなかったが、それほど不満は感じなかった。
 なにしろ宿泊料金が安いので(組合員割引有)、またちょくちょく来ても良いかなと思った。
 翌日は久しぶりに称名滝を見に行き、水量の豊富な三段に及ぶ瀑布を満喫してきた。

 しかしえてして好事には魔が多く、奥様がぜひ水族館の隣にある「ミラージュランド」で、ウォータースライダーに乗りたいと主張し、夏の終わりにプールへ入った。するとあにはからんや、帰宅後わが息子は熱を出し、次の日保育園を休むことになった。
 まあもともと体力のある奴なので、午前中ちょっと横になったら、午後からはいつも通り、はしゃぎ回っていたそうだ。
 いろいろあったけれど、この夏の家族サービスは、ほぼ満点と言って良いだろう。

【グリーンビュー立山】
【場 所】
 富山県中新川郡立山町千寿ケ原
【H P】
 http://www.greenview-t.jp/
【定休日】
 HPカレンダー参照(無休か?)
【料 金】
 平日一泊12,000円〜14,000円程度
【泉 質】
 ナトリウム-炭酸水素塩泉
 源泉43.4度
【備 考】
 循環・加温。加水はなく、塩素臭も少ない。ぬめりのある無色透明のお湯。






 「九頭竜温泉 平成の湯」★ 20080828  →TOP

 8月4日、半年ぶりに1泊旅行をしてきた。
 今回、温泉が目的ではなく、夏休みに一度くらい、わが子を遠出に連れて行かなければ、という父の義務感によって、「福井県立恐竜博物館」へ行くことになった。
 ところで、この7月に東海北陸自動車道が開通し、これを使わない手はないということで、次のような長距離ドライブが敢行された。
【長距離ドライブ行程】
 東海北陸自動車道・氷見インター → 白鳥インター(岐阜県郡上市) →
 国道158号 → 九頭竜湖 → ホテル フレアール和泉(九頭竜温泉) →
 国道157号 → 福井県立恐竜博物館(福井県勝山市) →
 北陸道・福井北インター → 東海北陸自動車道・氷見インター 
 ※全行程 約380km
 やはり疲れました。

 お宿は当然温泉を選び、ちょうどうまい具合に、全行程の真ん中ほどの位置にあった、「ホテル フレアール和泉」に泊まった。
 ここはもと公共の宿(旧和泉村)で、いまは指定管理者(株式会社 近江鉄道)が経営している。レストラン・宿泊施設は比較的新しく、食事もまあまあで、宿泊料(一泊二食一万円程度)からすると、お得かもれない。
 ただし、フロントに人がいない(用があれば呼び鈴を押す)、布団敷きサービスをしない(お客が勝手に敷く)、夕食時もレストランのフロア係は1名だけなど、徹底した人件費削減を行っている。少し愛想がない感じはするが、なにぶん安いので良しとしよう。

 ここには、九頭竜温泉「平成の湯」が隣接しており、宿泊客は無料で入れる。お宿に着き、一息ついてから、さっそく温泉に入った。
 写真の通り、民家風の作りで、風情がある。露天風呂の広さや雰囲気はなかなか良い。ただこの日、中学生数人が露天風呂で、お猿のように騒いでおり、温泉を愛する者としてやむなく注意する。夏の夕暮れの旅情が、台なしになってしまった。また脱衣所や休憩所が手狭で、湯上がりのひと時を、ゆっくり過ごすこともできなかった。
 総じて長所と短所が相半ばし、特徴も少なく、まあこんなもんか、という感じだった。

【九頭竜温泉 「平成の湯」】
【場所】
 福井県大野市下山63-2-24
【HP】
 http://www.ohmitetudo.co.jp/
hotel/furea-ru/index.html
【定休日】
 毎週火曜日と1月1日
【営業時間】
 午前10時から午後9時
【料金】
 料金500円(子供250円)
【泉質】
 アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)
源泉:26.1℃度 浴槽:40から43度℃
【備考】
 沸かし湯・循環・塩素臭なし・定時測温。少しぬめりのある無色透明のお湯で、可もなく不可もなし。

 ちなみに「福井県立恐竜博物館」の方は、想像以上の大規模施設で、展示品も多く、なかなか見ごたえがあった。
 しかしながら、親心を知らないわが息子は、あろうことか、
「ホネばっかり」
とのたまうばかりで、あんまりおもしろくないようだった。肉食恐竜がバトルする大画面映像と、恐竜グッズ一杯のミュージアム・ショップ以外は、お気に召さなかった。
 気合いを入れ、約400kmも走ったのに、幼児のこととはいえ、少々がっかりした…(涙)。