雨読






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≪分類≫  00新着  10仏教  11上座仏教  12禅宗  13真宗

≪評価≫  ★★★ 優  ★★ 良  ★ 可





【00新着】

大乗としての浄土 空・唯識から念仏へ/山口益 著/大法輪閣 2007 ¥2,300
★★★近代仏教学の視点から、浄土教が禅などと同じく、大乗仏教の本流であることを明らかにしている。龍樹の空(中観)・世親の唯識を継承し、慈悲を重視する法流から浄土思想が生まれてきたという。ただ唯識学の基本をある程度理解していないと、本書の内容はやや難解かもしれない。
人間の頂 〈生きる〉意味を求めて/野口法蔵 著/PHP研究所 2006 ¥1,300
★★★20代の中頃にカメラマンの野口さんが、インド貧民を取材して、路上生活をともにするうち、明るく死んでいく人々を目撃して発心した。それから紆余曲折を経て、チベットの寺院で本格的な修行を始めた。以来今日まで、五体投地などを実践して、現代日本で行を修めることの重要性を説き明かしている。
自由に生きる よき縁となし、よき縁となる。抜苦与楽の実践哲学/プラユキ・ナラテボー 著/サンガ 2015 ¥1,800
★★★日本人の上座仏教僧であるプラユキ師が、現代社会で遭遇する様々な苦しみに、どう対処したら良いか、具体的に提言している。また実践的な瞑想法についても、詳しく解説している。
いつも初心/酒井雄哉 著/PHP研究所 2017 ¥1,200
★★★2013年に87歳で逝去された、酒井大阿闍梨の遺した言葉を抜粋している。千日回峰行を二度も満行した、世に稀な経験に基づき、人生をうまく歩むコツについて、分かりやすく語っている。
歩くだけで不調が消える 歩行禅のすすめ/塩沼亮潤 著/KADOKAWA 2017 ¥1,400
★★回峰行者の塩沼師が提唱する、「歩行禅」の入門書。懺悔・感謝・坐禅の行により、心を調え幸せになる、具体的な方法を解説している。
二度とない人生だから、今日一日は笑顔でいよう 生きるための禅の心/横田南嶺 著/ PHP研究所 2016 ¥1,200
★★臨済宗円覚寺派管長の横田師が長年愛読してきた、坂村真民さんの詩にちなんで語った法話集。生きる苦しみに負けない禅の心について、平易に説かれている。
看取りとつながり  認知症高齢者に寄り添う医師が観察する、科学と仏教の出会い/大井玄 著/サンガ 2017 ¥2,200
★★約40年にもおよぶ、終末医療の経験により培った死生観を、平明に語っている。現代科学の知見が仏教思想と合致しており、これからの仏教が社会で果たす役割に期待している。




【10仏教】  →TOP

ブッダの教え スッタニパータ/宮坂宥勝 訳/法藏館 2002 ¥7,600 
★★★釈尊の直説を伝える最初期の仏典として名高い「スッタニパータ」の、旧訳すべてを綿密に点検し直し、新たに訳した決定版。
新釈尊伝(ちくま学芸文庫)/渡辺照宏 著/筑摩書房 2005 ¥1,500 
★★★仏伝の神話的要素も排除せず、膨大な資料を駆使し、史実を踏まえて、釈尊の真の姿を描く。
カラー版 ブッダの旅(岩波新書)/丸山勇 著/岩波書店 2007 ¥1,000 
★★★ブッダが旅したインドの遺跡を訪ね、鮮明な写真でその生涯を活写している。
NHKスペシャル ブッダ 大いなる旅路(全3巻)/NHK「ブッダ」プロジェクト 編/日本放送出版協会 1998 各¥2,000 
 1 輪廻する大地 仏教誕生/2 篤き信仰の風景 南伝仏教/3 救いの思想 大乗仏教
★★インドからアジア全域へ伝播した仏教の、今日における多様な姿を、ビジュアルにまとめている。
サンガジャパン Vol.11 特集:なぜ、いま瞑想なのか/サンガ 2012 ¥1,800 
★★★現代的な視点から、広く瞑想について俯瞰し、その意義と実践上の問題点を明らかにしている。とりわけヴィパッサナー瞑想について、専門的な事柄にまで踏み込んで、詳細に解説している。
サンガジャパン Vol.16 特集:怒り/サンガ 2014 ¥1,800 
★★「怒り」という感情について、多くの視点から総合的に考察している。とりわけプラユキ・ナラテボー師と熊野宏昭氏との、「ACT」(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)にまつわる対談が興味深い。
サンガジャパン Vol.19 特集:ティク・ナット・ハンとマインドフルネス/サンガ 2015 ¥1,800
★★マインドフルネスを世界に広めたティク・ナット・ハン師の、経歴と功績を紹介した特集号。唯識の新解釈である『唯表五十頌』など、これまで日本ではあまり知られていなかった側面にも言及されている。巻末に詳細なブックガイドがある。
脳と瞑想 最先端脳外科医とタイの瞑想指導者が解き明かす苦しみをなくす脳と心の科学/プラユキ・ナラテボー 篠浦伸禎 著/サンガ 2014 ¥1,600
★★★「サンガジャパン Vol.11 特集:なぜ、いま瞑想なのか」における対談を、大幅に増補して単行本としたもの。瞑想により脳がどのように働くか、数々の仮説も交えつつ、科学的に解明している。とりわけ「第二部 第三章 自我の科学」が興味深い。
釈尊の呼吸法 大安般守意経に学ぶ(新版)/村木弘昌 著/春秋社 2001 ¥2,500
★調和道協会の第二代会長だった村木弘昌医師が、『大安般守意経』に基づき医学的見地から、釈尊が説いた呼吸法の、真相を解明している。
深き流れのように ほとけの心を識る/太田久紀 著/毎日新聞社 1992 ¥1,400
★唯識の碩学・太田久紀師による短い法話集。心がなごみ清らかになる、珠玉のような話が散りばめられている。
唯識三十頌要講 玄奘三蔵訳 増補改訂/太田久紀 著/中山書房仏教書林 2005  ¥4,104
★★★唯識仏教の核心を三十の詩句にまとめた、世親作『唯識三十頌』に注釈書。平易な文章で逐語的に解説されており、唯識仏教を勉強する手引書としても、最適な内容になっている。
唯識とは何か 「法相二巻抄」を読む(新装版)/横山紘一 著/春秋社 2012 2000 ¥3,200
★★★鎌倉時代の法相宗を代表する学匠だった良遍の『法相二巻抄』に現代語訳を付け、詳細に解説している。古来から唯識思想の入門書として広く読まれてきた名著で、法相宗の主要な教義は、余すところなく網羅している。ふつうの唯識思想入門書をひと通り学んだ上で、次の段階を目指す際に、最適の手引書といえる。
観心覚夢鈔(佛典講座42)/太田久紀 著/大蔵出版 1981 ¥3,000
★★★日本法相唯識学の入門書であるとともに、その奥義にも通じた最高の傑作とされる『観心覚夢鈔』の注釈書。訓読文・語釈・解説で構成され、法相唯識の真髄が分かりやすく解き明かされている。
[唯識]の読み方 凡夫が凡夫に呼びかける唯識 新装版/太田久紀 著/大法輪閣 2000 ¥3,700
★★★難解で知られる唯識思想の教義を、懇切丁寧に分かりやすく説き明かした、入門書の決定版。迫真の名講義を聴いて目が覚めるような、清々しい感動があった。
仏教の深層心理 迷いより悟りへ・唯識への招待(有斐閣選書)/太田久紀 著/有斐閣 1983 ¥1,000
★★★深遠な唯識仏教の核心を、流麗で明晰な文体により、簡明に解説した最良の入門書。峻厳な唯識思想に、実は人間への温かいまなざしが隠されているという。
唯識の真理観/横山紘一 著/法藏館 2014 ¥8,500
★★★仏教語の「真理」という言葉について、語源と意味を詳細に検討している。そしてさらにその「真理」へ至るための方法についても、唯識学とヨーガの知見をもとに、文献学的見地から解明している。
やさしい唯識 心の秘密を解く(NHKライブラリー)/横山紘一 著/日本放送出版協会 2002 ¥920
★★★NHK「こころの時代」(2001年度)の放送テキストをもとに、唯識思想全般を概説的に紹介している。また唯識とヨーガの関係についても詳述する。
阿頼耶識の発見 よくわかる唯識入門(幻冬舎新書)/横山紘一 著/幻冬舎 2011 ¥760
★★唯識思想の基本的な学説を、読みやすくまとめた入門書。現代において唯識の教えを生かす、具体的な実践法にも言及している。
「唯識」という生き方 自分を変える仏教の心理学/横山紘一 著/ 大法輪閣 2001 ¥1,800
★「唯識」という大乗仏教の深層心理学を、いま生きる上でどのように活用することができるか、具体的に提言している。
世親(講談社学術文庫)/三枝充悳 [横山紘一] 著/講談社 2004 ¥1,170
★★★『人類の知的資産14 ヴァスバンドゥ』(1983刊)を文庫化したもの。実質的な共著者だった横山紘一氏の詳細な訳注で、「唯識二十論」「唯識三十頌」が掲載されている。世親以後の三国にわたる唯識学派の歴史にも言及されており、この一冊で瑜伽行唯識学派の全体像が把握できる。
唯識入門/多川俊映 著/春秋社 2013 ¥2,000
★★★興福寺貫首・多川俊映師による伝統的な唯識仏教の入門書。難解な唯識思想を、現代人にも分かりやすい言葉で、簡明に解説している。
唯識 こころの哲学 唯識三十頌を読む/多川俊映 著/大法輪閣 2012 ¥2,000
★★★法相宗管長・多川俊映師による、世親『唯識三十頌』の分かりやすい解説書。難解で知られる唯識思想を、わずか三十の詩句で簡潔に表現している。また巻末附録として「読誦用ルビ付き 唯識三十頌」も掲載されている。
安田理深 唯識論講義 上・下/本多弘之 編/春秋社 2012 各¥6,000
★★★安田理深師最晩年の6年間に行われた、唯識思想に関する名講義を再現したもの。法相宗の伝統的解釈学にも近代的文献学にも依らず、唯識思想が持つ存在論的な真理を解明している。
唯識のすすめ 仏教の深層心理学入門(NHKライブラリー)/岡野守也 著/日本放送出版協会 1998 ¥1,120
★「大乗仏教の深層心理学」という視点から、唯識を解説した入門書。現代の深層心理学とも、詳しく対比している。
唯識思想(新装版 講座・大乗仏教 第8巻)/平川彰 梶山雄一 高崎直道 編/春秋社 1995 ¥3,200
★★★唯識思想全般について、専門的見地から論考した概説書。入門書を数冊読んで、基本的な教理を理解し、さらにより深く唯識仏教を知ろうとする際の必読書。
唯識と瑜伽行(シリーズ大乗仏教7)/高崎直道 監修 桂紹隆 斎藤明 下田正弘 末木文美士 編/春秋社 2012 ¥1,000
★★★唯識思想全般について、最新の学術情報を紹介した概説書。今日における、唯識学の到達点を知る際の必読書。
倶舎 絶ゆることなき法の流れ(龍谷大学仏教学叢書)/青原令知 編/自照社出版 2015  ¥2,400 
★★★仏教の根本的な教義である宇宙論・業論・煩悩論・修行論等について、世親の『倶舎論』に従って、簡明に解説する。今日の学問的成果を取り入れた、倶舎学入門書になっている。
仏教とヨーガ/保坂俊司 著/東京書籍 2004 ¥1,600
★★★禅や念仏などの行法が、ヨーガの正統的な伝統に連なることを明らかにしている。また、ヨーガの視点により、ブッダの悟りがどのようなものだったか、具体的に解説している。
般若心経の真実/佐保田鶴治 著/人文書院 1982 ¥1,000
★★★『般若心経』は末尾の明呪(マントラ)を唱えるのが目的で、前文はその効能書きにすぎないという創見を、ユーモアあふれる文体で詳述している。また、「ヨーガと宗教」や「日頃のヨーガ」など、日々の実践に役立つ小論も掲載されている。
空海たちの般若心経/公方俊良 著/日本実業出版社 2004 ¥1,400 
★★智光・最澄・盤珪・空海・道元・白隠という錚々たる名僧の注釈を、要領よくまとめた好著。
チベットの生と死の書(講談社プラスアルファ文庫)/ソギャル・リンポチェ 著 大迫正弘 三浦順子 訳/講談社 2010 ¥1,524
★★★チベット仏教の死生観と修行法の、全貌を紹介した概説書。チベット独自の行法である、ゾクチェン・トンレン・ポワ等を詳細に解説している。また、死にゆく人とどのように接したら良いか、『死者の書』の内容に基づき具体的な方法をアドバイスしている。
仏教瞑想論/蓑輪顕量 著/春秋社 2008 ¥2,200 
★★★仏教の瞑想とはどのようなものか、古代インドから現代までの、歴史的な展開を明らかにする。
二千日回峰行 大阿闍梨酒井雄哉の世界/菊池東太・野木昭輔 著/佼成出版社 1987 ¥1,748 
★★昭和になって千日回峰行を二度満行した酒井大阿闍梨の写真集で、修行の尊さに頭が下がる。
一日一生(朝日新書)/酒井雄哉 朝日新聞出版 2008 ¥700 
★★★酒井雄哉大阿闍梨が自らの一生を振りかえりながら、仏教の本質について分かりやすく語っている。常行三昧に関する、貴重な体験談も掲載されている。
続・一日一生(朝日新書)/酒井雄[哉] 著/朝日新聞出版 2014 ¥760
★★★2013年9月に逝去した、酒井雄[哉]大阿闍梨が遺した最期の言葉。亡くなる三日前の貴重なインタビューも掲載されている。
この世に命を授かりもうして(幻冬舎ルネッサンス新書)/酒井雄[哉] 著/幻冬舎ルネッサンス 2013 ¥838 ※[哉]は右上から下へのはらいがなし
★★★酒井雄[哉]大阿闍梨が頭頸癌に冒されて、亡くなる直前に行われたインタビュー集。死を目前にしているにもかかわらず、明るく軽妙な話しぶりは、驚嘆に値する。
この世で大切なものってなんですか(朝日新書)/酒井雄哉 池上彰 著/朝日新聞出版 2011 ¥700 
★分かりやすいニュース解説で有名な池上彰氏と、酒井師の対談録。仏教の要点を、端的に説き明かしている。
大峯千日回峰行 修験道の荒行/塩沼亮潤・板橋興宗 著/春秋社 2007 ¥1,800
★★★1999年に千日回峰行を満行した塩沼阿闍梨と、板橋興宗前曹洞宗管長の貴重な対談集。
人生生涯小僧のこころ 大峯千日回峰行者が超人的修行の末につかんだ世界/塩沼亮潤 著/致知出版社2008 ¥1,600
★★大峯千日回峰行者が自らの半生をふり返り、修行の意味や日々の心がけ等に関する、真実を淡々と語っている。
必生 闘う仏教(集英社新書)/佐々井秀嶺 著/集英社 2010 ¥700
★★★インド仏教普及運動の指導者である、佐々井秀嶺師の自伝。死ぬのは当たり前で、なにがなんでもひたすら生きぬく「必生」を説く。そのとき煩悩が生きる力となり、悩みなき人生は、無に等しいと喝破する。
破天 インド仏教徒の頂点に立つ日本人(光文社新書)/山際素男 著/光文社 2008 ¥1,400
★★インド仏教の指導者・佐々井秀嶺師に関する詳細な伝記。想像を絶する波乱万丈の半生で、このような日本人がインドて活躍しているのは、驚嘆に値する。
求道者 愛と憎しみのインド(サンガ新書)/佐々井秀嶺 著/サンガ 2015 ¥740
★★インド仏教一億人を率いる佐々井師の自伝。80歳に至って半生をふり返り、達観した心境で、淡々と自らの人生について語っている。インド仏教の復活に賭けた生涯の終わりを見据え、将来への遺言を記した内容になっている。
青空としてのわたし/山下良道 著/幻冬舎 2014 ¥1,200
★★★曹洞宗の僧侶でありながら、後にミャンマーのパオ森林僧院で、テーラワーダ仏教の比丘となった山下良道師が、「仏教3.0」について熱く語っている。さまざまな雲(シンキング・マインド)から離れ、青空(本来の私)に気づくのが、真の仏教であると説いている。
アップデートする仏教(幻冬舎新書)/藤田一照 山下良道 著/幻冬舎 2013 ¥880
★★★安泰寺(兵庫県・曹洞宗)を起点に、アメリカや東南アジアなどで修行を積んだ、二人の僧侶によるスリリングな対談集。本来の仏教は、本当に人々が幸せになれる、教義と実践方法を完備していると説く。
捨ててこそ人生は開ける 「苦」を「快」に変える力/他阿真円 著/東洋経済新報社 2013 ¥1,600 
★★94歳の時宗法主が波乱の半生をふり返った自伝。長寿を保つ秘訣として紹介されている、「十二快健康法」がすばらしい。
生かされて生きる 「捨ててこそ」の実践(わが人生11)/他阿真円 著/神奈川新聞社 2016 ¥1,500
★★神奈川新聞「わが人生」欄に連載された、時宗第74代・他阿真円法主の自伝。波瀾万丈の体験を経て、「まーるく、丸く、まんまるく」なった生涯を、淡々と語っている。
人の運は「少食」にあり 「プチ断食」がカラダとココロに効く理由(講談社+α新書)/町田宗鳳 著/講談社 2013 ¥876
★「人の運は食事にあり」(25p)という観相学の大家・水野南北の思想を紹介しつつ、現代人に合った少食・断食の、具体的方法を提案している。
毒舌 仏教入門 苦楽は一つなり/今東光 著/祥伝社 1990 ¥1,500 
★★天台仏教について、毒舌を交え、実におもしろおかしく語り尽くしている。それでも根底に、一本筋が通っており、意外とまじめに仏教の要点を解説している。
西行(新潮文庫)/白洲正子 著/新潮社 1988 ¥476 
★★西行の生涯を真正面から捉えた、きわめて骨太な評論。西行に関心のある人なら、まず一読すべきであろう。
生誕二九〇年 木喰 庶民信仰の微笑仏/神戸新聞社 編/東方出版2008 ¥3,800 
★★★昨年10月に明石市で開催された、特別展の図録を出版したもの。円空と並び称される近世の遊行造像僧・木喰の主要な作品を紹介する。縦31cm・227pの大冊なのに、このお値段ならたいへんお買い得。
四国八十八カ所 ―わたしの遍路旅 カラー版(岩波新書)/石川文洋 著/岩波書店 2008 ¥1,000 
★★戦争写真で有名な石川文洋氏が、心筋梗塞に襲われながらも、鎮魂の意味を込め四国八十八カ所を遍路した旅行記。
寺よ、変われ(岩波新書)/高橋卓志 著/岩波書店 2009 ¥780 
★形骸化した日本の葬式仏教を批判し、多彩な活動を通じて、新しい寺の在り方を提起している。
お寺の経済学/中島隆信 著/東洋経済新報社 2005 ¥1,500円 
★慶應大学の経済学者が、日本のお寺の現状と未来について、まじめに考察している。
みんなの寺絵日記 「夫婦でお寺をはじめたよ」の巻/天野和公 著/サンガ 2008 ¥1,100 
★人気サイト「みんなの寺」の絵日記をまとめたもの。若夫婦が単立寺院を立ち上げた経緯が分かる。
みんなの寺の作り方 檀家ゼロからでもお寺ができた!/天野和公 著/雷鳥社 2011 ¥1,300 
★★「みんなの寺」設立の動機と経緯を克明に著した、貴重な記録。宗教法人の作り方について、懇切丁寧に述べられている。




【11上座仏教】  →TOP

上座仏教 悟りながら生きる/A.スマナサーラ 鈴木一生 著/大法輪閣 1999 ¥2,200
★★今まで日本に伝わらなかった、上座仏教の啓蒙書。目からウロコの取れることが色々書いてある。
希望のしくみ/アルボムッレ・スマナサーラ 養老猛司 著/宝島社 2004 ¥1,300
★現代科学と原始仏教に、相通じる思想があると語り合う、興味深い対談集。
なぜ、悩む!/アルボムッレ・スマナサーラ 玄侑宗久 著/サンガ 2005 ¥1,500
★上座仏教と禅の僧侶が、宗派を超えて仲良く意見を交えた、興味深い対談集。
自分を変える気づきの瞑想法/A.スマナサーラ 著/サンガ 2004 ¥1,400
★★★イラスト入りで非常に分かりやすい、ヴィパッサナー瞑想のマニュアル本。
現代人のための瞑想法 役立つ初期仏教法話4(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ 2007 ¥700 
★★★上座仏教における瞑想の理論と方法を、平易に紹介している。瞑想を極めると体験できる悟りの境地についても、はっきりと言及されている。
苦しみをなくすこと 役立つ初期仏教法話3(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ 2007 ¥700 
★★諸宗教が説く未来や天国などの欺瞞を批判し、人生の「苦」を正視し克服して、真の幸福へ至る方法について明らかにしている。 
小さな「悟り」を積み重ねる(集英社新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/集英社 2011 ¥700 
★★人生は苦であり、とりたてて意味や価値などなく、目の前の瞬間を全力で生きていれば、真の幸福が得られると明快に説いている。
悩みと縁のない生き方 「日々是好日」経/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ 2009 ¥1,300 
★★★過去・未来や妄想に惑わされず、現在の瞬間に集中すれば、悩み苦しみは存在しなくなる、という真理を説く。
怒らないこと 役立つ初期仏教法話1(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ2006 ¥700 
★★★正しい怒りは存在せず、怒れば必ず不幸になることを明らかにし、怒らないで済む方法を、分かりやすく解説している。
怒らないこと2 役立つ初期仏教法話11(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ2010 ¥700 
★★★怒りを10種類に分類して解説し、それに対処していくことで、人格が完成し、幸福になる道を明らかにしている。
怒らない練習 /アルボムッレ・スマナサーラ 著 しりあがり寿 イラスト サンガ 2013 ¥1,300
★『怒らないこと』『怒らないこと2』のエッセンスをまとめ、日々実践しやすくした手引書。しりあがり寿さんのイラストも秀逸。
バカの理由(わけ) 役立つ初期仏教法話12(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ2011 ¥700 
★★『怒らないこと』につづく、「三毒」(貪瞋痴)シリーズの第2弾。生命は本質的にバカ(無智・無明)であり、これを根本的に破ることで、解脱へ至る方法を説く。
欲ばらないこと 役立つ初期仏教法話13(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ2011 ¥700 
★★「三毒」シリーズ完結編。欲について詳しく分析し、生存に不可欠なもの以外は、妄想にすぎず、正しくコントロールするべきであると説く。性欲についても、詳しく言及している。
老病死に勝つブッダの智慧 心と健康の因果法則(サンガ新書)/アルボムッレ・スマナサーラ 著/サンガ 2009 ¥850 
★★★書名に違わず、老・病・死をいかに克服するかについて、真正面から論じている。中年期(思秋期)の危機は、これを理解しなければ、解決しないだろう。
不安なこの世を生き抜くために /アルボムッレ・スマナサーラ 著/PHP研究所 2011 ¥1,100 
★★苦しみの多いこの世で、幸せに生きて行くためのコツを平易に述べている。妄想せずに瞬間瞬間を生きるよう、訓練することが大切であるという。
テーラワーダ仏教「自ら確かめる」ブッダの教え/アルボムッレ・スマナサーラ 著/大法輪閣2010 ¥1,800 
★★★心の科学である仏教で、最も根本的な教義とされる、五戒・八聖道・四聖諦や「諸仏の教え」等を解説する。さらに仏教における「信」とは、納得することであると明言している。
逆境に立ち向かう 生きる勇気が湧く人生の「幸福論」 アルボムッレ・スマナサーラ法話集/アルマット 国際語学社(発売) 2011 ¥1,400 
★★逆境で心を成長させ、幸せが感じられる方法について語っている。またここで、「幸福とは常に充実感を得られる生き方だ」(62p)と、明快に定義している。
老いと死について さわやかに生きる智慧/アルボムッレ・スマナサーラ 著/大和書房 2012 ¥1,300 
★★老いも死も、あたりまえな自然現象にすぎず、今ここに充実して生き、執着しなければ、恐るべきものではないという。また孤独に慣れ、上手に歳を取るテクニックについても、具体的に説いている。
不安を鎮めるブッダの言葉/アルボムッレ・スマナサーラ 著/朝日新聞出版 2013 ¥1,200 
★幸福になるための善行為とは何かを明らかにし、その最たるものである「慈・悲・喜・捨」の実践について、詳しく説いている。
執着の捨て方 「私」を手放して自由になる/アルボムッレ・スマナサーラ 著/大和書房 2014 ¥1,300
★★★あらゆる苦しみは「私」への執着から生じており、それを手放せば、真の自由が実現すると説く。また執着には欲・見解・儀式・我論があり、これらから遠離する具体的な方法にも言及している。
執着しないこと/アルボムッレ・スマナサーラ 著/中経出版 2012 ¥1,300
★★苦しみの原因である「怒り」「欲」などは、執着から起こる。思考をストップさせ「妄想」がなくなれば、「智慧」が現れ執着しなくなると簡潔に説いている。
手放す生き方 タイの森の僧侶に学ぶ「気づき」の瞑想実践/アーチャン・チャー 著 ジャック・コーンフィールド ポール・ブレイター 編 星飛雄馬 花輪陽子 花輪俊行 訳/サンガ 2011 ¥2,800 
★★★タイのテーラワーダ仏教を代表する、高僧の法話集。「気づき」の瞑想により、あらゆる執着を手放すように努めるなら、覚りに至ることができると語っている。スマナサーラ師もいち推しの、心が変わる不思議な力のある名著。
無常の教え 手放す生き方2 苦しみの終焉/アーチャン・チャー 著 星飛雄馬 訳/サンガ2013 ¥2,800
★★★タイの名僧だったアーチャン・チャーが、無常の真理について詳しく説いた名著。無常・苦・無我を深く理解して、覚りへ導く正しい瞑想法も、ていねいに解説している。
マインドフルネス 気づきの瞑想/バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ 著 出村佳子 訳/サンガ 2012 ¥2,800
★★★ヴィパッサナー瞑想を実践する際の、たいへん優れた手引書。瞑想の要となる「気づき」について、懇切丁寧に解説している。さらに「気づき」から「覚り」へ至る過程も、実に平易な言葉で説き明かしている。「覚り」の境地を、これほど明快に表現した記述は、他にほとんど例を見ない。
マインドフルネスを越えて 集中と気づきの正しい実践/バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ 著 出村佳子 訳/サンガ 2013 ¥2,800
★★★いわゆる「マインドフルネス」の次に実践するべき、正しい禅定の手引書。「サマタ」と「ヴィパッサナー」という、「苦を滅するワンセットの手段」により、近行定・第一禅定から、第四禅定を経て、無色界禅定・出世間定へ至る過程を詳述している。覚りの具体的内容を説き明かしている点で、他に類書がない。
エイト マインドフル・ステップス ブッダが教えた幸せの実践/バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ 著 出村佳子 訳/サンガ 2014 ¥2,400
★★最も高いレベルの幸せである、覚りへ至る確実な方法「八正道」の詳細な解説書。具体的な実例が多く紹介されており、現代人が実践する際の最適なガイドブックになっている。
ミャンマーの瞑想 ウィパッサナー観法 (新装版)/マハーシ長老 著 ウ・ウィジャナンダー大僧正 訳/アルマット 国際語学社(発売) 2011 ¥1,400 
★★★ウィパッサナー観法(ヴィパッサナー瞑想法)を世界中にひろめた、マハーシ長老の名著。仏教の真髄ともいうべき瞑想法の全貌を、きわめて簡潔に記している。
「気づきの瞑想」を生きる タイで出家した日本人僧の物語/プラユキ・ナラテボー 著/佼成出版社2009 ¥1,800 
★★★20数年前タイで出家した日本人僧が、自らの半生をふり返り、「気づきの瞑想」によって得られる、幸せについて語る。
苦しまなくて、いいんだよ。 心やすらかに生きるためのブッダの智恵/プラユキ・ナラテボー 著/PHP研究所2011 ¥1,500 
★★★「今ここ」に気づき苦しみを超える、仏教的カウンセリングの事例を紹介している。心のセーフティネットを構築し、臨床心理分野と連携する、これからの仏教を提唱する。
「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方/カンポン・トーンブンヌム 著 上田紀行 監修・序 プラ・ユキ・ナラテボー 監訳 浦崎雅代 訳/佼成出版社 2007 ¥1,400 
★★全身麻痺した重度身体障害者であるタイのカンポン氏が、「気づきの瞑想」により、苦しまない生き方を獲得した半生について、詳しく述べている。 
ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践/地橋秀雄 著/春秋社 2006 ¥2,100 
★★グリーンヒル瞑想研究所長の地橋氏によるヴィパッサナー瞑想の分かりやすい解説書。瞑想の効果について、詳しく述べられている。




【12禅宗】  →TOP

良寛 聖にあらず、俗にもあらず(別冊太陽)/平凡社 2008 ¥2,200 
★★★芸術面に重点を置き、良寛の全体像を要領よく紹介している。入門書として最適で、写真が美しい。
良寛さま(カラーブックス)/小松正衛 著/保育社 1985 ¥700 
★★良寛禅師の生涯について、多くの写真やイラストを交え、平易に述べた格好の入門書。
良寛和尚逸話選/禅文化研究所 編/禅文化研究所 1998 ¥1,800 
★★良寛禅師にまつわる逸話を、原典から忠実に拾って現代語訳したもの。良寛研究の基本図書。
良寛(新装版)/吉本隆明 著/春秋社 2004 ¥2,000 
★★詩人でもある吉本隆明が、良寛の詩歌を思想詩として論じる。水上勉との貴重な対談も掲載。
良寛/栗田勇 著/春秋社 2005 ¥2,500 
★評論家・栗田勇による、最新の良寛論。その生涯について、実に要領よくまとめられている。
「はちすの露」を読む/喜多上 著/春秋社 1997 ¥2,800 
★良寛晩年の弟子・貞心尼が編んだ歌集を、韻律に注目して詳しく読み込んでいる。
再来―山本玄峰/帯金充利 著/大法輪閣 2002 ¥2,300 
★★昭和の傑僧で白隠禅師の再来と言われた、山本玄峰の生涯を丹念に追った伝記。
鈴木大拙とは誰か(岩波現代文庫)/上田閑照・岡村美穂子 著/岩波書店 2002 ¥1,100 
★★★世界的な禅者・大拙の生涯と思想について、豊富な写真を交え分りやすく説き明かしている。
大拙 禅を語る ―世界を感動させた三つの英語講演―/鈴木大拙著 重松宗育訳/アートデイズ 2006 ¥2,381 
★★大拙の代表的な英語講演を3本収録し、原文と訳を付けている。さらに最初の講演は、元の録音をCDに収めるという懇ろな本。
禅 鈴木大拙 ―没後40年―(時鐘舎新書)/北國新聞社編集局 編/時鐘舎 2006 ¥880 
★大拙没後40年に、出生地である金沢の新聞社が捧げたオマージュ。
坐禅をすれば善き人となる 永平寺 宮崎奕保禅師 百八歳の生涯/石川昌孝 著 講談社2008 ¥1,600
★★2008年1月5日に108歳で遷化された、永平寺住職・宮崎禅師に親しく接して書き記した言行録。
坐りませんか。/板橋興宗 著/PHP研究所 2005 ¥1,100 
★★★極めて平易な言葉で、禅による生活の在り方が語られている。「ありがとさんと、一日一〇〇〇回言いなさい」など、深遠な禅の思想を日常で実践する明快な方法について、懇切丁寧に解説している。
息身佛 ただ、息をする。ただ、生きる。(角川SSC新書)/板橋興宗 著/角川マガジンズ 角川グループパブリッシング〔発売〕 2011 ¥780 
★★★インタビューのかたちで、板橋師が自らの半生と思想について、平易に語ったもの。「足るを知る」「考えない」ことの大切さが、ていねいに説き明かされている。
あたりまえでいい ぐうたら和尚の“日々これ好日”/板橋興宗 著/佼成出版社 2015 ¥1,400
★元曹洞宗管長・板橋興宗禅師、八十九歳の自伝。六十年にも及ぶ修行生活の結論は、「あたりまえ」であると言う。
仏教で生きる! 仏教対談「悩まない生き方」/板橋興宗 アルボムッレ・スマナサーラ 著 金光寿郎 聞き手/サンガ 2013 ¥1,300
★★★曹洞宗の板橋興宗禅師と、テーラワーダ仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老という、現代最高の仏教者による対談集。北伝と南伝の各々異なる伝統の中で、不変な仏教の真髄を、分かりやすく説き明かしている。
からだに訊け! 「禅的生活」を身につける/板橋興宗 玄侑宗久 対談/春秋社 2006 ¥994 
★★曹洞宗元管長・板橋興宗氏と禅僧作家・玄侑宗久氏による、仏教の本質を突いた対談集。
わたしを超えて ― いのちの往復書簡/玄侑宗久 岸本葉子 対談/中央公論新社 2007 ¥1,400 
★★禅僧作家・玄侑宗久氏とエッセイスト・岸本葉子氏による、宗教の本質を突いた往復書簡集。
現代語訳 十牛図/玄侑宗久 水野聡 著/PHPエディターズ・グループ (発売)PHP研究所 2016 ¥1,300
★★五山版十牛図(国会図書館蔵)を底本とし、分かりやすい現代語訳と訓み下し文が付けられている。写真の十牛図が味わい深く、座右に置いて時折ながめるのに最適な一冊となっている。
【増補改訂】坐禅の仕方と心得 附・行鉢の仕方/澤木興道 著/大法輪閣 2017 ¥1,500 
★★★坐禅を実践する際に道しるべとなる、簡にして要を得た入門書。とりわけ心がまえに関して、随所に卓越した見解が示されている。ちなみに「降魔坐」「吉祥坐」の違いを、明解に説いているのは本書ぐらいで、著者の経験と見識の高さが偲ばれる。
禅に聞け 澤木興道老師の言葉(新装版)/櫛谷崇則 編/大法輪閣 2015 ¥1,900
★★昭和の傑僧・澤木興道老師の箴言集。禅や念仏に限らず、宗教全般に通徹した、傾聴すべき金言が多く掲載されている。
宿なし興道法句参 沢木興道老師の言葉を味わう/内山興正 著/大法輪閣 2006 ¥1,800
★沢木興道老師の警句を、高弟の内山興正師が平易に解説している。第二篇の「沢木興道老師の坐禅について」が秀逸。
自己 ある禅僧の心の遍歴/内山興正 著/大法輪閣 2004 ¥2,000
★★★内山興正老師が半生をふり返りつつ、道元禅の真髄について語った講話集。「物足りよう」の思いに振り回されず、正気になって自己の正体を見失わないのが、真の坐禅であるという。
坐禅の意味と実際 生命の実物を生きる(新装版)/内山興正 著/大法輪閣 2013 ¥1,600
★★★「祇管打坐」の真意について、平易に説き明かした坐禅入門書。思いを手放し、「生命の実物としての自己」(尽一切自己)に目覚めて実行するのが、真の坐禅であるという。
禅からのアドバイス 内山興正老師の言葉/櫛谷宗則 編/大法輪閣 1993 ¥1,600
★★内山老師直弟子の櫛谷宗則師が周到に選んだテーマに、80歳を越えた老師が真摯に応じた問答集。坐禅ばかりでなく念仏に対しても、深い体験の成果が示されている。とりわけ、老いにまつわる「現地報告」が興味深い。
いのち楽しむ 内山興正老師遺稿集/内山興正 著/大法輪閣 1999 ¥2,100
★★生涯「自己ぎりの自己」を追い求めた、内山興正老師の遺稿集。最晩年に老いと死を真向から見つめながら、坐禅ばかりでなく念仏も深く究めて行った日々の様子が窺える。
現代坐禅講義 −只管打坐への道/藤田一照 著/佼成出版社 2012 ¥2,500
★★★曹洞宗国際センター所長の藤田一照師が、道元禅師の「只管打坐」について、詳しく解き明かした講義録。野口体操・野口整体・気功・ヨーガ等のボディ・ワークを学んだ、豊富な経験を通じて、自力行ではない自ずから成る坐禅の実践方法を解説している。
禅・チベット・東洋医学 瞑想と身体技法の伝統を問い直す/藤田一照 永沢哲 著/サンガ 2017 ¥2,000
★★長くアメリカの禅堂で指導していた藤田一照師と日本を代表するチベット仏教学者の永沢哲氏による対談録。異なる仏教伝統間の対話を通し、これからの仏教の在り方を探求している。
ただ坐る 生きる自信が湧く一日15分坐禅(光文社新書)/ネルケ無方 著/光文社 2012 ¥820
★★ドイツ人の禅僧による、現代人のための、合理的で分かりやすい坐禅入門書。瞑想でもなくマインドフルネスでもなく、「ただ坐る」ことが本物の禅であるという。
坐禅 〈いま・ここ・自分〉を生きる(新版)/対本宗訓 著/春秋社 2006 ¥1,700
★★僧医・対本宗訓師による現代的な禅の指南書。坐禅は呼吸、禅はセルフコントロールであると説く。
あなたに平和が訪れる 禅的生活のすすめ 心が安らかになる「気づき」の呼吸法・歩行法・瞑想法/ティク・ナット・ハン 著 塩原通緒 訳/アスペクト 2005 ¥2,000 
★★★真の平和は、日々「気づき」(マインドフルネス)を実践することによりもたらされる。それを個々の日常生活に止まらず、社会的な運動へと進める「行動する仏教」(エンゲージド・ブディズム)を提唱する。
あなたに幸福が訪れる 禅的生活のこころ 澄んだ思考と穏やかな心から生まれる「真の力」の使い方/ティク・ナット・ハン 著 山岡万里子 訳/アスペクト 2009 ¥2,200 
★★★真の幸福をもたらす力は、今ここで「気づき」を実践することによって得られる。自分がまず幸福になることで、まわりの人も幸せにできる。それが広がるなら、ほんとうに幸福な社会が実現すると説いている。
ブッダの〈気づき〉の瞑想/ティク・ナット・ハン 著 山端法玄 島田啓介 訳/野草社 新泉社(発売) 2011 ¥1,800 
★★★ティク・ナット・ハン師による、『サティパッターナ・スッタ』(四念処経)の解説書。この経典に基づき、「気づき」の瞑想を実践する方法が、分かりやすく詳説されている。
ブッダの〈呼吸〉の瞑想/ティク・ナット・ハン 著 島田啓介 訳/野草社 新泉社(発売) 2012 ¥1,800
★★『アーナパーナサティ・スッタ』の全文を詳細に解説した上で、現代人にも実践しやすい、気づきの呼吸瞑想法を、新たに提唱している。巻末付録として、漢訳の『大安般守意経』も掲載されている。
怒り 心の炎の静め方/ティク・ナット・ハン 著 岡田直子 訳/サンガ2011 ¥1,238
★★★気づきによって怒りを受け入れ、深いくつろぎで癒す、「応用仏教」の具体的な方法を、ていねいに解説している。
死もなく、怖れもなく 生きる智慧としての仏教/ティク・ナット・ハン 著 池田久代 訳/春秋社 2011 ¥1,900
★★「不生・不死」の教義や、「インタービーイング」の思想を理解し、日々瞑想を実践することで、死の恐怖が克服できるとする。有名な「水と波のたとえ」にも言及している。
微笑みを生きる 〈気づき〉の瞑想と実践(新装版)/ティク・ナット・ハン 著 アーノルド・コトゥラー 編 池田久代 訳/春秋社 2011 ¥1,800 
★★★ティク・ナット・ハン師の弟子が数名集って、未刊・既刊の本などから編集した講話集。「行動する仏教」(エンゲージド・ブディズム)の入門書として最適。
仏の教え ビーイング・ピース ほほえみが人を生かす(中公文庫)/ティク・ナット・ハン 著 棚橋一晃 訳/中央公論新社 1999 ¥629 
★★ティク・ナット・ハン師の主著で、「行動する仏教」の核心について、アメリカ人へ向けて語った講演の筆記録。難解な仏教語を使わず、現代人にも分かりやすい言葉で、深遠な教義を説いている。
この瞬間がすべての幸福 Present Moment,Wonderful Moment/ティク・ナット・ハン 著 星飛雄馬 訳/サンガ 2007 ¥2,500 
★日常で「気づき」を失わないために唱える、英語のガーター(偈)集。ティク・ナット・ハン師の教えが端的に表されており、たいへん分かりやすい。
小説 ブッダ いにしえの道、白い雲/ティク・ナット・ハン 著 池田久代 訳/春秋社 2008 ¥2,500 
★★★多くの経典を縦横に駆使して、史実に忠実でありながら、格調高く平易に、釈尊の生涯を叙述している。またその教義や行法まで深く踏み込んでおり、日々の実践の中で手引書としても活用できる内容になっている。
禅への道 香しき椰子の葉よ/ティク・ナット・ハン 著 池田久代 訳/春秋社 2005 ¥2,300
★★ティク・ナット・ハン師がまだ若い頃、ベトナム戦争に遭遇し、苦難の中「行動する仏教」の実戦を創めた経緯について、日記のスタイルで記録している。またそうした中で突如訪れた、悟りの体験にも言及している。
ティク・ナット・ハンの 抱擁/ティク・ナット・ハン 著 高橋宣壽 翻訳監修 中野民夫 解説 Maik Zessin ほか写真 /現文メディア 理論社(発売) 2008 ¥1,600
★★美しい風景写真を背景に、ティク・ナット・ハン師の心あたたまる言葉を掲載した格言集。大人向けの絵本としても楽しめる。
ブッダの幸せの瞑想 マインドフルネスを生きる—ティク・ナット・ハンが伝えるプラムヴィレッジの実践/ティク・ナット・ハン 著 島田啓介 馬籠久美子 訳/サンガ 2013 ¥1,800
★★南フランスにあるプラムビレッジで実践されている、瞑想のガイドブック。日常生活の中で、どのように瞑想を行えばいいか、ていねいに解説している。
リトリート ブッダの瞑想の実践/ティク・ナット・ハン 著 島田啓介 訳/野草社 2014 ¥2,500
★★★『呼吸による完全な気づきの経典』(『大安般守意経』巻末に全文掲載)に基づく、21日間にわたるリトリート(瞑想合宿)の記録。自然な呼吸に気づき本来の自分に立ち返るよう、懇切丁寧に提唱している。
大地に触れる瞑想 マインドフルネスを生きるための46のメソッド/ティク・ナット・ハン 著 島田啓介 訳/野草社 2015 ¥1,800
★ティク・ナット・ハン師が「大地に触れる瞑想」を行う際に朗読する、ブッダへの46の祈りを収録してる。
ブッダが教える 「生きる力」の育て方 子どもとできるマインドフルネス瞑想/ティク・ナット・ハン 著 磯崎ひとみ 訳/KADOKAWA 2015 ¥2,300
★★プラムヴィレッジで行われている、子ども向けリトリートの内容を、詳しく紹介している。付録DVDに収められている、ティク・ナット・ハン師の法話と、観音菩薩詠唱が秀逸。
マインドフルネスストレス低減法/ジョン・カバットジン 著 春木豊 訳/北大路書房 2007 ¥2,200
★★★マインドフルネス瞑想法に関する、古典的名著。マインドフルネスの基礎概念から、実践プログラムまで、全般的に紹介している。ティク・ナット・ハン師の序文が掲載されている。




【13真宗】  →TOP

原典校註 真宗聖典/金子大栄 編/法蔵館 1960 ¥5,665
★★★語釈・索引が充実しており、実に使いやすい聖典で、通読には最適(漢文は読み下し)。
親鸞の世界 新装改訂版(真宗文庫)/鈴木大拙 曽我量深 金子大榮 西谷啓治 著/真宗大谷派宗務所出版部 2011 ¥1,500 
★★★鈴木大拙・曽我量深・金子大榮という、日本を代表する仏教学者が、親鸞の思想と真宗教義について、忌憚なく語りあった貴重な記録。
歎異抄聴記/曽我量深 著/真宗大谷派宗務所出版部(東本願寺出版部) 1999 ¥1,500
★★★曽我量深師の最高傑作とされる、歎異抄解説の歴史的名著。真宗信心の真髄は二種深心であるとし、また師独自の宿業観について、あますところなく説き尽くしている。
曽我量深講話録/大法輪閣 (一)2015 ¥2,700(二)2015 ¥2,700(三)2015 ¥2,700(四)2016 ¥2,700(五)2016 ¥2,700
★★★曽我量深師最晩年の十年間に、全国各地で行われた講演録。生涯にわたり真宗教学を研鑽した成果が、遺憾なく示されている。
他力の救済(決定版)/曽我量深 著/方丈堂出版 (発売)オクターブ 2015 ¥2,000
★★★近代真宗教学の創始者である清沢満之師を偲ぶ「蝋扇忌」が、生地の名古屋で初めて催されたことを記念した講演集。曽我量深師最晩年の思索が開陳されており、とりわけ「機の深信」「宿業」に関する卓見が注目される。
曽我量深先生の言葉/津曲淳三 編/大法輪閣 2011 ¥1,700 
★★★津曲氏が生涯をかけて記録した、曽我量深師の金言集。深遠な真宗教義が、きわめて簡潔かつ端的な言葉で語られている。
曽我教学 法蔵菩薩と宿業/水島見一 編/方丈堂出版 (発売)オクターブ 2016 ¥10 ,000
★★現代的な視点から、曽我量深師の教学を再評価した論文集。「曽我量深における唯識学」(鍵主良敬)「曽我教学」(水島見一)が秀逸。
親鸞教学 曽我量深から安田理深へ(増補版)/本多弘之 著/法藏館 2015 ¥3,800
★★★真宗近代教学の大成者である、曽我量深と安田理深の思想と生涯について、分かりやすく紹介している。とりわけ真宗教学者であった両者が、なぜ唯識思想を深く研究したのか追求している。
信仰についての対話 Ⅰ・Ⅱ/安田理深 著/大法輪閣 2015 各¥2,000
★★★四国宇和島で農業を営む90歳近い兵頭格言翁と、安田理深師による信心問答集。同じ疑問を執拗にくり返すうち、真宗の極意ともいうべき深い信心の内容を、はっきり把握できるようになった過程が、詳述されている。
真宗の教相/平野修 著/法蔵館 1997 ¥3,200
  続 真宗の教相 1999 ¥3,000
★★真宗の教えを現代的な語り口で、分かりやすく説いている。抹香臭くなくて良い。
今に生きる親鸞(講談社+α新書)/吉本隆明 著/講談社 2002 ¥740
★★思想家の吉本隆明が、親鸞聖人に対する長年の思索を総括し、分りやすく口述したもの。
決定版 親鸞/吉本隆明 著/春秋社 1999 ¥2,500
★★吉本隆明が親鸞聖人について書いてきた文章をまとめたもの。思想家としての親鸞像を描いている。
親鸞とその時代/平雅行 著/法藏館 2001 ¥1,800 
★★★中世史学の最新成果を駆使して、鎌倉時代の状況を明らかにし、親鸞思想の実像を示す。鎌倉仏教とは顕密仏教であり、浄土真宗等は戦国仏教だったという。
歴史のなかに見る親鸞/平雅行 著/法藏館 2011 ¥1,000 
★★★これまで、親鸞の伝記に見られた虚妄を排除して、歴史学上事実と考えられる記事から、その生涯を描く。悪人正機説の、伝統的な誤解も正している。
真宗の大意/信楽峻麿 著/法藏館 2000 ¥2,000 
★★★浄土真宗のエッセンスを、煩瑣な専門用語に頼らず、現代の言葉で簡潔に述べた好著。阿弥陀仏とは象徴であり、信心とは「めざめ体験」であると、大胆に宣言する。
親鸞とその思想/信楽峻麿 著/法藏館 2003 ¥1,600 
★★★現代社会における親鸞思想の意義を解明して、伝統的な真宗教学の錯誤を糾弾する批判の書。浄土真宗が釈尊の真意を伝える、真の仏教であることを懇切に説いている。
念仏者の道/信楽峻麿 著/法藏館 2004 ¥2,800 
★★真宗の念仏者が、現代社会でどう生きるべきか、自らの体験をふまえて、厳しく追及している。
現代親鸞入門 真宗学シリーズ1/信楽峻麿 著/法藏館 2010 ¥1,900 
★★★現代に通用する、生きた真宗学の構築をめざす意欲的なシリーズ。高齢の碩学が後世に託した、遺言ともいえる内容になっている。「浄土の偽宗」「阿弥陀仏とは」「めざめ体験」等、信楽真宗学の中核的思想が分かりやすく述べられている。
真宗学概論 真宗学シリーズ2/信楽峻麿 著/法藏館 2010 ¥2,300 
★★★浄土真宗の教学について、めざめ体験に基づく一元論的な新しい見地から、体系的に論じている。ここでは、教え・行道・信心・利益などを詳説している。
親鸞の真宗か 蓮如の真宗か/信楽峻麿 著/方丈堂出版 2014 ¥2,000
★★★信楽峻麿龍谷大学元学長最晩年の講演録。本願寺教団の錯誤を批判し、真宗の信心とは、一元論的な「めざめ体験」であると力説している。巻末に詳細な年譜・著作リストが掲載されている。
親鸞はどこにいるのか/信楽峻麿 著/法藏館 2015 ¥1,200
★★★生涯を親鸞研究に捧げた信楽峻麿師の遺作(享年89歳)。真宗教団の欺瞞を批判し続け、たび重なる弾圧に屈することなく、親鸞の教えに従い本当の真宗教学を究明して、その普及に努めた。異端の碩学最後の本音が語られている。
親鸞(ちくま新書)/阿満利麿 著/筑摩書房 2011 ¥760
★★末法において人々が生きていくためには、時代相応の「物語」が必要だった。これを確かに提示したのが親鸞であるという独自の視点で、その「信心」を解明している。
わが名を称えよ 念仏行者松原致遠師の心あらう話/櫛谷宗則 編/柏樹社 1989 ¥1,650
★★★平成の妙好人・榎本栄一さんが、心の師として敬愛した松原致遠師の名文集。今日入手しがたい師の著作から、読みやすく内容の深いものを精選している。「内観念仏」「智慧の念仏」の極意が、詳しく説き明かされている。
念仏のうた 無上仏/榎本栄一 著/樹心社 星雲社(発売)1995 ¥2,200
★★★現代の妙好人・榎本栄一さんが遺した最後の詩集。生死を超える、透徹した心境が詠われている。
いのち萌えいずるままに 念仏者の自己発見/榎本栄一 述 櫛谷宗則 記/柏樹社 1990 ¥1,500
★★★榎本栄一さんの口述をまとめた貴重な記録。代表的な念仏詩の、制作意図が明らかにされている。さらに「内観念仏」の真髄についても、詳しく説かれている。
コトリと息がきれたら嬉しいな 榎本栄一いのち澄む/榎本栄一 述 櫛谷宗則 記/探究社 2001 ¥1,000
★★★榎本栄一さん最晩年のインタビュー集。卒寿直前に脳出血で倒れ、以後4年半に及ぶ寝たきり生活の末、恢復することなく逝去する。その間に生まれた詩と、深く生死を観つめた思索が記録されている。
真宗の往生論 親鸞は「現世往生」を説いたか/小谷信千代 著/法藏館 2015 ¥3,800 
★★浄土真宗において現世往生説を主張する近代教学の錯誤を厳しく批判している。そして精緻な文献学的手法により、親鸞の往生論が現世不退・来世往生だったことを明らかにしている。