home







徒 然 雑 記 2007












  「近況」 20071119

 もう立冬も過ぎて、めっきり寒くなった。
 数日前、氷見で初霜が降り、最低気温が零度近かった。今朝、富山で初雪が観測され、例年より10日ほど早いらしい。

 今年はカゼの流行も早く、11月はじめ頃から職場などで、具合の悪い人を見かけた。
 カゼをひくことにかけては、人後に落ちないわたくしではあるが、今年は気合を入れて、なんとかしのいでいた。10月・11月は行事が立て込み、また予算編成時期でもあるので、少数精鋭(?)のわが職場では、休むことなど許されない。
 10月初めから、棚卸しにイベントにと、めいっぱい本の詰まったダンボールを、何箱も運んだ。わたくし一人で、推定一万冊は動かしただろうか。
 おかげさまで右膝が痛み、左肘も違和感がある。それでも年相応に、温感シップなど張ったりして、なんとかしのいでいた。
 11月に入って、本格的に予算編成が始まり、例年以上厳しい縛りがあって、次年度の運営が危ぶまれる。文化の日の代休も返上し、資料作りに明け暮れていた。その間は、緊張感があったせいか、まわりでコホコホやっていても、なんとか体調を維持していた。

 しかし病魔には勝てず、ついに先週、発熱するに至った。
 一説によれば、これはカゼでなく、情熱を注いでいた事業の予算がはねられそうになり、憤って頭から湯気が出ただけ、と噂されている。時期が時期だけに、多少の体調不良で休むことなどできず、フラフラしながらなんとか一週間勤め上げた。
 ほんと珍しく、一所懸命仕事している今日この頃でした。
【追伸】
 奥様も王子様もカゼ気味で、柴太朗だけいつも元気です。








  「メッツゲライ・イケダおよびファミリーパーク」 20071001

 先月初めの日曜日、久しぶりに「富山市ファミリーパーク」へ行ってきた。
 なんと今年の夏は、富山市の出血大サービスで、入園無料だった。必ず行こうと誓っていたのに、異常気象ともいえる猛暑だった8月、炎天下に動物園などで遊ぶ気になれなかった。しかし9月に入り、少し真夏の太陽にも翳りが見え、さっそく無料の内に出かけることにした。
 去年の9月初め頃にも行っており、ちょうど一年ぶりだった(20060911参照)。

 ところでファミリーパークと言えば、近くのソーセージ屋さんを忘れるわけにはいかない。半日動物園で遊んだ後、帰りにしっかり「メッツゲライ・イケダ」へ寄ってきた。
 前回は初めての体験だったので、何を買おうか考えあぐね、恥ずかしくも店長さんに選んでもらう体たらくだった。しかし今回は事前にHP等で研究しており、お目当ての品を買い漁ってきた。その詳細は、次の通り。

イケダウィンナー
ドイツのウインナーヴルスチェンの本物の味。100g・270円(3本)。
リオナソーセージ
マイルドな味のソーセージ。サラダやサンドウィッチにおすすめ。100g・280円(6枚)。
パプリカリオナー
赤と緑のパプリカが色鮮やかな太物ソーセージ。100g・300円(6枚)。
ビアシンケン
角切り肉とピスタチオが入ったドイツの代表的なソーセージ。100g・360円(6枚)。
血のソーセージ ツンゲン・ロートヴルスト
大好評につき、数日で完売したロートヴルストを再販。時期は8月中旬で、この機会をお見逃しなく!100g・450円(6枚)。
  ※「メッツゲライ・イケダ」HPより抜粋。

 奥様は、珍品の「ツンゲン・ロートヴルスト」がいたくお気に入りであった。確かにこれはコクがあって旨かったけれど、生臭物が苦手な向きには、一押しと言えない。
 やはりドイツの代表的なソーセージである、「ビアシンケン」が一番美味だった。これにはピスタチオが入っており、和風ソーセージしか知らない人は驚くと思う。
 ちなみに「メッツゲライ・イケダ」は、新しい富山大和の食品売り場に入った。あんまり売れすぎて、味が荒れないことを祈る。









  「海水浴2007」 20070812

 今年は、ちょっと期すところがあって、まめに海水浴へ行っている。
 それは、氷見の言い伝え(?)に、
「よくカゼをひく子は、塩水に浸けて、砂に転がしておけば良い」
というものがあり、わが子もぜんそく気味なので、実行することにした。
 詳細は以下の通り。

 7/29 増穂浦
 遊泳設備が整った、「シーサイドヴィラ渤海」に一泊する。
 今年は梅雨明けが遅れ、この日はまだ夏本番になっていなかった。実際「渤海」のフロント係員に聞くと、前日は低温で波が高く遊泳禁止だったらしい。
 曇天で時々小雨が降り、気温が25度にも満たない。しかし海を見つめていたわが息子の、「入る」という鶴の一言で決行する。
 いったん海に入ると、それほど寒さを感じなかった。2時半から4時まで海水浴する。

      【寒々とした増穂浦の海岸】
 7/30 千里浜
 前日の疲れがあり、正直言ってご遠慮したいところだった。
 ところが、時間つぶしに立ち寄った千里浜で、打ち寄せる波を眺めていた息子が、また「入る」とのたまい、午前中11時から12時頃まで海水浴する。
 その後は、塩にまみれ疲れた身体を、「ユーフォリア千里浜」で癒した。 

 8/12 松田江浜
 地元の松田江浜へ行ってきた。氷見の方ではお盆を過ぎると、クラゲが出たり、波が高くなったりして、海に入らなくなる。
 そのお盆直前の日曜日、しかも快晴で暑い日となり、海岸の駐車場はどこも満車状態だった。混雑を予想し、お弁当持って、10時に出かける。わが息子は目の色を変えて遊びまくり、3時頃まで海にいた。思ったより水がきれいで、海水浴を満喫できた。

 このところ多忙で、少し遠ざかっていたが、夏はやはり海である。近場にけっこうな海水浴場があるので、これからもしばしば泳ぎに行きたい。









  「今週のPickUp!Vippies」 20070612

 6月5日(火)、「@nifty」のホームページ・サービス「@homepage」から、次のようなメールが届いた。
  森 不知様

 いつもアット・ホームページをご利用いただきまして
誠にありがとうございます。
 先日はVippies ビッピーズにお申し込みいただき、
ありがとうございました。
 担当者があなたのホームページを拝見させていただき、
あなたのページを「今週のPickUp! Vippies」へ掲載させて
いただくことに決定いたしました。
 森 不知 様のホームページご紹介日は、6月5日から
6月11日までの予定です。
 なお「今週のPickUp! Vippies」へ掲載させていただいた
方は「過去のVippieたち」でもご紹介させていただきます。
(ご紹介月の月末に掲載予定です。)
 今後ともアット・ホームページをよろしくお願いいたします。

            「今週のPickUp! Vippies」キーパー
 ひと月ほど前に、いろいろ事情があって、「@homepage」の「Vippies」に申し込んだのが、めでたく採用された。2003年10月14日、「地域情報マガジンWinds!」トップページに、1日掲載されて以来の快挙だった(→「徒然雑記」20031020)。
 ちょっと、うれしい。

 しかし、当サイトは「不知の森」であり、あまりPRなどしてこなかったはずなのに、どうした風の吹き回しかと、疑問に思われる方もおられるかもしれない。
 実は、昨年「ちょっとリニューアル」(20060626)にも書いた通り、拙サイトのプロバイダを「@nifty」に移行した。そして旧プロバイダを今年正月に解約したところ、リニューアル前のページへリンクしていただいていた、多くのサイトから見に来れなくなった。このため3月頃、例えば「Google」上で検索してもヒットしなくなり、少々焦ってしまった。
 仕方なく節を枉げ、ちょっとPRしてリンクを稼ぎ、5月終わり頃、多くの検索サイトで再びヒットするようになった。やれやれ…。

 そうした一連のPR中、「@homepage」の「Vippies」にも申し込んだところ、なんとか水準をクリアしたらしく、「今週のPickUp! Vippies」へ掲載してもらえた。おかげさまで、6月5日から11日の間、以下の通り拙サイトへアクセスがあった。
 【カウンター】 7850 から 7990 まで
 【アクセス数】 140回(1日平均20回)
 平常の数倍もアクセスがあり、「Winds!」の時より反響があったようだ。
 この場をかりて、篤く御礼申し上げます。
  ※期間中、ご覧になれなかった皆様へ。

   → 「@homepage TopPage」 2007/6/5現在








  「久しぶりのコンサート」 20070325

 先月の15日(木)、まことに久しぶりで、富山へコンサートに行ってきた。名称・日時・場所等は、それぞれ次の通り。
  エマ・カークビー(ソプラノ)&ヤコブ・リンドベルイ(リュート)
  イギリスのオルフェウス -ダウランドとパーセル- 

   日時/2007年2月15日[木] 19:00開演
   会場/富山市民プラザ・アンサンブルホール
   チケット/6,000円(全席指定)
   主催/(財)富山市民文化事業団、富山市
   共催/富山新聞社、チューリップテレビ、北陸放送、FMとやま
 ダウランドやパーセルと言っても、一般にまったくなじみはないだろう。これはクラシック音楽の中でも、とりわけマイナーな、音楽史の分野に入る作曲家で、知る人ぞ知る名曲が残されている。その代表的な曲を今回、古楽器(リュート)を使い、演奏してくれる。
 ソプラノのエマ・カークビーとリュート奏者のヤコブ・リンドベルイは、この分野で世界の第一人者と目されている。
 とりわけエマ・カークビーは、よく澄んだ天性の声と歌唱力により、「天使の声」とも「音楽界の宝」とも呼ばれている。かねてから彼女のCDを愛聴しており、まさかこんな日本の片田舎で、生演奏に接することができるとは、信じられない気持がする。
 またヤコブ・リンドベルイは、ダウランドのリュート曲全集(わたくしの一押し愛聴盤)を、世界で最初に独りで完成させた名手であり、今回演奏するリュートは現存世界最古の、1590年頃に作られたオリジナル楽器なのだ。いやが上にも期待で胸がおどる。

 詳細なコンサート情報を、「i-Toyama.com」 からかいつまんで紹介すると、次のようになる。少々長い引用になるが、ご了承願いたい。
 古楽とはクラシック音楽の中でも古い時代、中世・ルネサンス期・バロック期のヨーロッパ音楽を総称したもので、特に作曲された当時の楽器(古楽器)を使った演奏は、一般的なクラシックコンサートで使われている現代の進化した楽器とは一味違った、繊細で素朴な音色が魅力。当時そのままの楽器が現存することは非常に稀で、ほとんどが複製品で演奏されるが、今回リンドベルイが演奏するリュートは世界最古ともいわれる貴重な1590 年頃に作られたオリジナル。作曲された当時の楽器で再現される音色は、時間も空間も越えて悠久の世界へと誘ってくれる。
 そして何よりエマ・カークビーの美声が富山で聴けるのは、古楽ファンならずとも必聴。光の糸のように透明で繊細な「天使の声」と呼ばれる彼女の歌声は、一般にイメージするオペラ的なソプラノとは一線を画すヴィブラートを極力抑えた唱法で、オペラ的な歌唱法が支配的な中で古楽歌唱法の魅力を世に知らしめている。

【エマ・カークビー】 (Emma Kirkby:ソプラノ)
 オクスフォード大学で古典文学を中心とする古典学を学んだ後、声楽をジェシカ・キャッシュに師事。コンソート・オヴ・ミュージック・アカデミー管弦楽団との共演などで認められ、「古楽の純粋な音を凝縮した音楽界の宝」と評される。今日までに出したアルバムは100枚を超え、12世紀の歌曲作家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのセクエンツィア(続唱)からイタリア、イギリスのルネサンス・マドリガル、バロックのカンタータやオラトリオ、モーツァルトやハイドンの作品まで多彩。最近ではヘンデルの新発見曲「グローリア」の世界初録音が話題になった。同じプログラムを違った土地、違った会場、違った聴衆のために繰り返すことが新たな発見に導いてくれるので、コンサート活動には特に愛着を持っていると語り世界のステージに立ち続けている。

【ヤコブ・リンドベルイ】 (Jakob Lindberg:リュート)
ストックホルム大学で音楽を専攻した後、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックに留学。リュート奏者として最も多くのコンサートを行なっている一人。ダウランドのリュート独奏曲全曲の初録音などレコーディングも多く、バッハのリュート独奏曲は高い評価を受けている。テオルボとアーチリュートによる通奏低音奏者としても活発な活動を行ない、主要な古楽オーケストラや合唱団との共演を重ねている。1997年にドロットニングホルム宮廷歌劇場で自らキタローネを演奏しながら指揮したペーリの「エウリディーチェ」で絶賛を浴びる。パーセル・クヮルテット・オペラ・プロジェクトの日本公演(パーセル「ダイドーとエネアス」、モンテヴェルディ「ポッペーアの戴冠」「オルフェーオ」)では、常に演奏の要としてその存在感をアピールした。ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック教授。
※今回のリサイタルで使用される世界最古といわれるリュート
 シクストゥス・ラウヴォルフ作の10弦ルネサンスリュート(アウグスブルク、1590頃)

【ジョン・ダウランド】 (1563-1626)
 16世紀のエリザベス朝(イギリス・ルネサンス期)に活躍した作曲家・リュート奏者で、声楽とリュート音楽を数多く残している。宗教的な作品はほとんど見あたらず、愛や悲しみを歌う通俗作品が特徴的。

【ヘンリー・パーセル】 (1659-1695)
 17世紀、バロック真っ盛りの時代に活躍し、幼少の頃から音楽的才能を発揮し、18歳で王室弦楽団の常任作曲家の地位にまで上り詰めたイギリスを代表する作曲家の一人。36年の短い生涯に教会音楽や器楽合奏曲、劇音楽など約40曲を残しているが、中でも英語による声楽曲に彼の本領が発揮されている。
 仕事を1時間ほどさぼって(時間休)、富山市へ向かう。
 駐車場を間違い、6時過ぎに到着したため、夕食をとる時間がなかった。腹いせに開演前、CDを買い漁る。と言っても懐具合と相談し、ダウランドのCDを3枚、8,300円ほどに止めた(いずれも輸入盤)。
 富山市民プラザのアンサンブルホール(308席)は、ほぼ満員となり、失礼だけど富山県で、古楽のコンサートにこれほど入るとは、まったく意外だ。また指定席に案内されて驚いたのだが、最前列のど真ん中で、演奏者から数メートルしか離れていない。これはうかつに拍手もできないなと、変に緊張したりする。
 そんな一個人の感情と関係なく、コンサートは定刻の7時に開始する。曲目は次の通りだった。
【曲目】
■ダウランド
わが思いには希望の翼が
来たれ、深い眠りよ
羊飼が木蔭で
泉のそばでぼくは横たわっていた
去れ 自己愛の若者たちよ
ラクリメ
エセックス伯のガリアード
来たれ 重苦しい夜
さようなら 冷たいひと
プレリュード
ファンタジーア
ぼくの心をかき乱さないで
暗闇に住みたい
■パーセル
あの女(ひと)は恋し 告白もした
ポプラの木陰に私を葬ってください
噂ではあなたは強い力を
おお、やすらかな暗闇へ私を運んでください
狂気のべス
なんという悲しい運命
リュート用に編曲された舞曲組曲
来たれ、不安な世界よ
飛び去れ、時よ
 わたくしは隠れ古楽ファンであり、グレゴリオ聖歌からバッハに至る音楽史のCDを、約千枚ほど持っている。とりわけ大バッハとダウランドが大好きで、今日残されている曲は、ことごとく聴いたと自負している。上記の曲目では、やはり当時大流行した「ラクリメ」が聞き所だろう。
 ところがパーセルはあまり関心がなく、これまで宗教曲を数曲聴いただけであり、曲目を見てもどんな音楽なのかさっぱり分からない。これが思いの外に良くて、今後はパーセルのCDも集めてみたい。
 会場の都合で、アンコールも含め9時きっかりに演奏が終わった。期待通りの名演奏が、ほんの数メートル前で繰り広げられ、時間を忘れるほどだった。聴衆のマナーも良く、これほど高い水準のコンサートには、なかなか巡り会えない。感激しながらも家路の都合で、ホールを早々と後にする。サイン会もあったのだが、残念ながら行列に並ぶ時間はなかった。
 すぐホールを出たのに、駐車場が混雑しなかなか外へ出られず、10時半頃ようやく帰宅した。それから、途中スーパーで買ったサンドイッチと缶ビールで空きっ腹を満たし、12時頃就寝する。お楽しみのためとはいえ、なかなかハードだった。

 世界最高水準の演奏をホール最前列ど真ん中で聞いた。わが人生最初で最後の体験となるだろう。
 手のかかる幼児がいる中、チケットを手配し聴きに行っていいよ、と許してくれた奥様に感謝したい。


《追記》 大地震
 これを書き終わってしばらくした頃、午前9時42分に能登で大きな地震が起きた。
 マグニチュード6.9で、阪神大震災に匹敵する規模だった。輪島では震度6強の揺れがあり、氷見でも震度5弱だった。当方で特に被害はなかったが、わが人生で最もひどい揺れを体験した。知る限りでは、江戸時代の末頃に起こった「安政の大地震」(安政5年 1858)以来の、大きな地震だったと思う。
 まだ詳細な被害状況は報道されていないけれど、災害の少ないことを切に祈っている。









  「岩瀬浜 再来」 200702016

 昨年の文化の日(20061127掲載)、わざわざ富山市の海辺くんだりまで出向きながら、果たせなかった夢のリベンジに、再び岩瀬浜へ行ってきた。
 何のことはない、お蕎麦が食べられなかっただけなのだが、それ以来富山の新名所となった「ライトレール」に関するニュースを見聞きするたび、無念な思いにさせられる。いつか恨みを晴らしてやろうと考えていた矢先、1月末にポカッとスケジュールの空きがあり、また家族で出かけることができた。
 それも避寒にどこか買い物でも行こうと朝家を出たら、あまりに空が青かったので、急遽思い立ち富山市の果てまで行くことにした。われながら、無計画の至りなのであった。

 めずらしく朝9時過ぎに、早々と家を出る。当初は何も考えず、某ショッピング・モールへ向かっていたが、あまりに天気が良く、車の流れも快調なので、このままドライブしたくなった。そこでふと、岩瀬浜のことが頭をよぎり、奥様に話すと同意が得られたので、決行とあいなった。
 順調すぎて、10時半に目的地へ着いた。
 お目当ての蕎麦屋、「ごっつお館・なかじま屋」岩瀬店が11時開店で、30分ほど適当に時間をつぶした。祝日ということで、混雑を予想していたが、さすがに開店前から行列ができるほどでもなく、当日最初のお客として、ゆったりと好きな席に坐ることができた。ただし、30分もすると店内が混み始め、食べ終えた12時頃には満員だった。

 ということで、蕎麦をたべる。
 しかしなぜか10月頃から、幼い息子が親父と蜜月に入っており、何をするにもべったりと、まつわり付いてくる。嬉しいけれど、正直たいへんでもあって、この日もひざの上に居座り、なかなか食事をさせてもらえなかった。
 目の前には、そばの実の中心部分のみ使用した限定20食の「そばの実ぜいたくそば」があるのに、ひと啜り味見しただけで、お預け状態だ。この季節、そろそろ新蕎麦が出ており、ただでさえ県内最高レベルの蕎麦が、さらに美味しくなっている。腹も減って、飢餓感すら覚えるほどだった。
 麺喰いの彼は注文の時、温かい蕎麦を食べると言っていたくせに、親父のつやつやと光った麺を見ると、自分のには見向きもせず、喰らいついていた。親として、もりもり食べる子供の姿は微笑ましいけれども、なにも今日のこの場で、待ちに待っていた蕎麦を喰わなくてもいいではないか…(涙)。
 後で奥様はこの時、親父が怒りとも悲しみとも付かない、複雑な表情をしていたと言っていた。でもまあ、デザートなど色々うまいもんを注文していたせいで、息子に蕎麦をみんな奪われることなく、好物の「そばがき」もいただけて、それなりに満足した。

 あ、そうそう、かんじんの「富山ライトレール」にも、前回運転手していた関係で乗っていなかった。
 この日、ポートラムのオレンジ車両が、バレンタインデーにちなみデコレーションされ、『PORT LOVE(ポートラブ)』となっていた。想像通りきれいな車内で乗り心地よく、大きな窓からは視界が開け、あたりの景色を満喫することができた。この路面電車はなかなか気合いが入っており、これからもささやかな応援のため、氷見の人間ではあるけれども、たまには使いたい。
 ちなみに岩瀬には、他にも「丹生庵」という有名な蕎麦屋があり、旨そうな地酒もとり揃えている。「そばの実ぜいたくそば」の恨みも含めて、再々リベンジに行かなければならないかもしれない。









  「謹賀新年」 20070101


  あけまして
   おめでとうございます。
  今年もよろしく
   お願い申しあげます。

      2007 亥年 元旦

 今年の正月は氷見の方でも、昨年とうって変わった、穏やかな天気となりました。
 これからも、がんばらずあきらめず、ぼちぼち更新して行きたいと考えております。
 お暇な折、ちょっとご覧いただければ幸いです。