home








徒 然 雑 記 2008











  「勝興寺特別公開」 20081220

 先月末、終日雨模様であり、出歩くのがおっくうだったけれど、奥様が朝刊を見て、文化庁主催の「文化財建造物保存修理公開・展示事業」が勝興寺で行われているのを知り、殊勝にも拝観しようと言う。仮にも少々真宗について研究している者として、行かないわけにはいかず、嫌がる幼い息子を、温泉にも寄るからとなだめすかし、むりやり連れて出かけた。

 まず本堂の横手に、かんたんな足場が組まれ、勝興寺七不思議の一つとされる「屋根を支える猿」が目の前で拝め、興味深かった。
 それから現在解体修理中の大広間・書院・台所の屋根を、大掛かりな鉄骨の足組の上から見学できた。おそらく20mほどもあるかと思われる足場から、大広間や台所を一望にでき、たいへん見応えがあった。
 ピラミッドを二つ合わせたような、木工のパズルを制作販売しており、奥様が感激して、小ぶりのものを衝動買いしていた。ただしそれでも四千円のものを、三千円にまけさせた上、組み立て方を一から大工さんに、レクチャーしてもらっていたのはさすがだった。しかし、ほんとうに複雑なパズルで、設計図でもなければ素人には作れる代物でない。

 木挽きや鉋かけを体験できる他、珍しい槍鉋にさわることができた。あれだけぐずっていたわが息子も大喜びで、宮大工の世界をかいま見ることができ、有意義だった。
 この後、本堂を拝観し、一通り回ってから、高岡の新名物、利家焼き(タイ焼きのようなもの)を買い、しごく満足して帰った。


  【本堂】

  【七不思議 屋根を支える猿】

  【体験コーナー】

  【木組みのパズル】

  【大広間 素屋根1】

  【大広間 素屋根2】

※愛用のコンデジ「Canon PowerShot A640」で、こっそりと撮影。
 もしかすると、撮影禁止の場所でも撮っていたかもしれない。ご容赦願います。








  「PENTAXのLimitedレンズ四姉妹」 20081024

 10月中は職場で5年に一度くらいの大仕事である、コンピュータ・システム更新作業が入り、なかなか自分の時間がとれなかった。それもようやくめどが付き、久しぶりにのんびりと秋の夜長をすごしている。
 ところで、なにか2008年(平成20年)は、個人的に色々な意味で、ひとつの区切りとなる年だった。
 職場の仕事環境が大きく変化した他、わが家においても、エアコンなど家電製品をいくつか交換したり、電動アシスト自転車を買ったりした。
 さらに一身上では、デジカメやノートパソコンを買い替えた他、なんと携帯電話も故障し、新しい機種を購入しなければならなかった。これが新料金体系に変わり、想像以上に高価で、激安パソコンとあまり差がなく驚きだった。

 もうここまできたら、定期預金と暮れのボーナスを当てにし、欲しい物はみな手に入れてしまおうと、この秋さらにPENTAXのLimitedレンズを3本購入した。これは9月30日までの、キャッシュバック・キャンペーン対象品で、申請すれば各2,000円戻ってくる。
 当然、一度に購入したわけでなく、まずかねてから狙っていた、広角レンズのDA21mmを買った。これがちっちゃくてカッコ良く、むらむらと物欲が湧き、評判の良い望遠レンズのDA70mmも注文した。それならなにも暮れのボーナスまで待たず、キャッシュバックのあるキャンペーン中に、標準レンズのDA40mmも手に入れようということで、めでたく皆さんわが家に来ていただいた。なおマクロレンズのDA35mmは、仕事で使うこともあり、5月から愛用している。

 つねづね参考にしている「価格.com」のクチコミを通読すると、このレンズには次のようなニックネームがあるらしい。
 DA70mmのクチコミ・「ニックネームに関して 2007/08/10
 DA40mm F2.8 Limited 
 DA21mm F3.2 Limited 乙姫
 DA70mm F2.4 Limited かぐや姫
 DA35mm F2.8 Macro Limited 親指姫
 写真をご覧いただければ、このニックネームにもうなずけると思う。
 Limitedレンズ群が使えるのは、PENTAXユーザーの特権であり、非常に満足している。昨今の状況では、カメラ本体よりレンズの方がはるかに長持ちし、これから末永く大切にしつつ、せいぜい下手の鉄砲で数をこなして行きたい。
 ただそれにしても、これから来る請求書が恐ろしい。ボーナス分を含め、今年の小遣いは、もう使ってしまったようだ。やむを得ない出費もあったとはいえ、来年この浪費癖を治し、もとの「もったいない・しぶちん人間」に戻れるかどうか心配だ。


【ちっちゃくてカッコ良いPENTAX Limited四姉妹】
※典型的なパンケーキ型レンズのDA40mmなど、フードを取ればカメラの蓋と間違えるほどコンパクトになる。








  「EPSON Endeavor NJ2100」 20080722

 今年は、人が変わったように浪費しており、なんとノートPCまで購入してしまった。
 自分用のPCを買ったのは、2004年の12月以来で、かれこれ4年も経過している(「新型パソコン」20041226参照)。また、ノートPCを最後に買ったのは、確か「Windows98」の頃だったと思う。もしかすると10年も前のことで、ほんとうに職場以外でノートPCに触ったことがなかった。
 このたび一般向けの「Windows XP」販売中止を受けて、「Vista」を飛び越すため1台PCを買っておくのも良かろうということで、職場でも使えるノートを選んだ。

 また去年あたりから日本でも、新しいタイプのデスクトップLinux・「Ubuntu」(ウブントゥ or ウブンツ)が、よく話題になっている。「Ubuntu」とは、「他者への思いやり・皆があっての私」などを意味する、アフリカの言葉らしい。このLinuxデストリビューションは将来に渡って無償で提供され、失礼だがOSの帝国主義的独占企業であるM社とは、正反対のポリシーで開発されている。
 別に金銭的理由に限らず、一度使ってみる価値はあると考え、この春頃から「Desktop CD」版でテストしていた。なかなかおしゃれなディスクトップ環境で、確かに使いやすく感じ、今回購入したノートPCで、本格的にインストールすることにした。
 以下その経過を、詳しく書きとめておくことにする。

□2008年06月14日(土) 発注
EPSON Endeavor NJ2100
  • OS:Windows XP Home Edition Service Pack 2 正規版
    (Windows XPがお得!キャンペーン値引き)
  • 液晶サイズ:15.4型 WXGA 液晶
  • CPU:インテル Celeron プロセッサ 550(2GHz)
  • チップセット:SiSM672+SiS968チップセット
  • ビデオ:チップセット内蔵SiS Mirage3+グラフィックス
  • メモリ:1.0GB (1.0GB×1) PC2-5300 DDR2 SDRAM
  • HDD:80GB シリアルATA 対応 5400rpm
  • 光ディスクドライブ:スリムスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層書込)
  • キーボード:日本語対応87キー
  • ポインティングデバイス:タッチパッド×1、クリックボタン×2
  • サウンド機能:チップセット内蔵ハイ・デフィニション・オーディオ
  • ネットワーク機能:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応ネットワーク機能
  • 無線LAN機能:IEEE802.11b/g準拠無線LAN
  • IEEE1394:IEEE1394 (400Mbps)
  • セキュリティ機能:セキュリティチップ (TPM v1.2)
  • USB機能:USB2.0対応 (右側面×2、背面×2)
  • ACアダプタ:ACアダプタ AC100V(50/60Hz)
  • バッテリパック:標準バッテリ(BT3101-B)
【備考】
【Windows XP搭載PCの注文】
 Windows XPを搭載したPCの出荷は2008年6月30日(月)までに完了する必要があり、支払方法や入金状況、および在庫状況により2008年6月30日(月)までに出荷完了が不可能な注文は、キャンセルされる場合がある。
※今回もいろいろ迷った末、EPSONを選んだ。マウスコンピュータも有力候補だったが、「Windows XPがお得!キャンペーン」等に惹かれ買ってしまった(かれこれ7千円ほど値引き)。気になるお値段は、本体で6万5千円ほど、送料込みで7万円弱だった。いくらM社の「Office」が入ってないとはいえ、ノートPC1台が7万円を割るなど、以前には想像もできなかった。
□2008年06月18日(水) 納品
□2008年06月22日(土) セットアップ開始 セキュリティソフト・インストール
 バンドル版の「Norton InternetSecurity2008」が不調で、急遽トレンドマイクロのHPより、製品版の「ウィルスバスター2008」をダウンロードする。「Norton」をアンインストールし、「ウィルスバスター」をインストールする。フレッツ・光へは、特に設定しなくても接続できた。
□2008年06月25日(水) 無線LAN設定
 PC内蔵の無線LANアダプターを「BUFFALO AirStation」へ接続する。既設のアダプターは「BUFFALO」の独自規格「AOSS」で接続しており、2台目のアダプターを接続する際に、暗号化方式を替え、手動で認識させなくてはならなかった。
《BUFFALO Airstation WHR-G54S 2台目に他社アダプター接続の場合》(同社HPより)
◎暗号化レベルを変更(WEP128bitに変更)
 1台目の無線パソコン(AOSS接続)→「AirNavigator CD Ver.7.00」→
 「AirStation設定ガイド」→「設定画面」→「詳細設定」→「無線設定」→
 「AOSS」→「AOSS動作設定」→「暗号化レベル」→「WEP128」を選択→「変更」→
 約1分間待機→「設定画面」再起動→「詳細設定」→「無線設定」→「AOSS」→
 「現在のセキュリティ情報」→「暗号化レベル」→「WEP128」欄の「SSID」と
 「暗号化キー」の値を控える
 ※WEPでは暗号化キーが4つ設定され、1番目の暗号化キーだけ設定に必要
 ※暗号化キー:「WEP128」26桁・「WEP64」10桁・「AES」「TKIP」64桁(16進数の場合)
◎2台目以降の無線パソコン(AOSS未対応)を無線親機へ接続
 メモをしたESSID(SSID)、暗号化レベル、暗号キーを使用して、無線接続の設定を行う。
 2台目のパソコンで無線LAN機能起動→「Atheros Client Utility」起動→
 「プロファイル管理」→「プロファイル名」と「ネットワーク名(SSID)」設定→
 「セキュリティ」タブで暗号化設定→「事前共有キー(静的WEP)」→
 「WEPキー1・128サイズ」入力→「OK」
□2008年06月25日(水) 「OpenOffice」インストール
 「OpenOffice.org日本語プロジェクト」(http://ja.openoffice.org/)より、「OpenOffice.org 2.4.1日本語版」(Windows 122MB JRE付き 98以降の全バージョン)をダウンロードして、インストールする。
□2008年07月03日(木) 「今昔文字鏡」(単漢字15万字版)インストール。
※これで、Windows側の環境はだいたい調った。お次はいよいよ、かねてから導入を計画していた、「Ubuntu」のインストールに取りかかる。
□2008年07月06日(日) 「Ubuntu 8.04」インストール
 『Ubuntu World 毎日使いたくなるデスクトップLinux』(アイ・ディ・シー・ジャパン2008)p.97
《インストール方法》 デュアルブート環境
 WindowsXPとの共存で、Cドライブの他に、システムのBackupドライブ等がある場合。
《パーティション作成》 Ubuntu付属「GParted」使用
 『Ubuntu World』付属DVDより、ディスクトップ・システムを起動。Ubuntu用パーティションを作成する。
 [物理ドライブ:75GB]
  Windows C:30GB(NTFS) D:2GB(FAT32)
  Ubuntu root:42GB(Ext3) swap:518MB(Linux Swap)
 物理ドライブはプライマリ・パーティションを4つしか切れないので、「/homeパーティション」を作成しなかった。
《インストール》
 @『Ubuntu World』付属DVDを入れて再起動し、ディスクトップのインストールをクリック
 A「ディスクの準備」(パーティション操作)「手動」を選択 
  /dev/sda3(ext3):/(root)
  /dev/sda4(swap):swap 
 B「ユーザーアカウント」設定 
 Cインストール処理
《画面のカスタマイズ》
 初期設定で画面の解像度が「800×600」以上にならなかったので、設定変更する。
 (A)「ツールバー」→「アプリケーション」右クリック→「メニューの編集」→「未分類」→
   「モニターとグラフィックスカード」チェックを入れる
 (B)「ツールバー」→「アプリケーション」→「未分類」→「モニターとグラフィックスカード」
  →「ディスプレイ1」→「LCD Panel 1280×800 Widescreen」選択→「画面解像度」
   1280×768
□2008年07月08日(火) 今昔文字鏡フォントのインストール
《今昔文字鏡》 TTFフォントのインストール
  『Ubuntu World 毎日使いたくなるデスクトップLinux』p.53
 「場所」メニュー→「ホームディレクトリ」→右クリック「フォルダの生成」→
 フォルダ名「.fonts」→「.fonts」へTTFフォントをコピーする→端末を起動→
 「fc-cache -f」コマンドを実行→「fc-list」コマンドで確認→再起動
□2008年07月10日(木) ATOKインストール
《ATOK X3 for Linux》 
 ■Ubuntu 8.04 LTSでのインストール方法(JustSystems HPより)
  →http://support.justsystems.com/faq/1032/app/servlet/qadoc?QID=042708
 1. ダウンロードサイトで、ATOK X3 for Linuxアップデートモジュールをダウンロード。
  以降の手順は、/tmp/atokx3/ディレクトリに保存した場合を例として説明。
 2. ダウンロードしたATOK X3 for Linuxアップデートモジュールを展開。
  $ cd /tmp/atokx3
  $ tar xzf atokx3up1.tar.gz
 3. CD-ROMドライブに、ATOK X3 for LinuxのCD-ROMを入れる。
 4.[Ctrl]+[Alt]+[F2]。仮想端末起動。
 5. 「root権限で実行するコマンドを、sudoで実行できるユーザー」でログイン。
 6. 言語を変更。
  $ export LANG=C
 7. 次のコマンドを実行して、CD-ROMをマウント。  
  $ sudo mount -r -t iso9660 /dev/cdrom /media/cdrom
 8. 次のコマンドを実行して、空のファイル「/etc/gtk-2.0/gtk.immodules」を作成。
  $ sudo touch /etc/gtk-2.0/gtk.immodules
  「gtk.immodules」の「gtk」と「immodules」の間にはドット(.)が必要。
 9. 次のコマンドを実行して、ATOK X3 for Linuxをインストール。
  $ cd /media/cdrom
  $ sudo bash ./setupatok_deb.sh
 10. 次のコマンドを実行して、ATOK X3 for Linuxアップデートモジュールを適用。
  $ cd /tmp/atokx3/atokx3up1
  $ sudo bash ./setupatok_up1_deb.sh
 11. ATOK X3 for Linuxの起動設定を行うため、次のスクリプトを実行。
  $ sudo bash /opt/atokx3/sample/setting_debian4.sh
 12. ATOK X3 for LinuxのCD-ROMを取り出す。
  $ sudo eject /media/cdrom
 13. ログアウト。
  $ exit
 14.[Ctrl]+[Alt]+[F7]。デスクトップログインの画面。
 15.任意のユーザーで新しくログイン。ATOKが使えるようになる。
 ■別法 「日経Linux」2008・8号より
 1.HPより「アップデートモジュール」をホームディレクトリにダウンロード
 2.$ sudo touch /etc/gtk-2.0/gtk.immodule
 3.$ cd /media/cdrom
 4.$ sudo bash ./setupatok_deb.sh
  ※Input path of gtk.immodules for 32bit application:/etc/gtk-2.0/gtk.immodule
 5.$ cd
 6.$ tar zxf atokx3up1.tar.gz
 7.$ cd atokx3up1/
 8.$ sudo bash ./setupatok_up1_deb.sh
 9.$ sudo bash /opt/atokx3/sample/setting_debian4.sh
 10.$ exit
 → 確認「$ sudo im-switch -c 」
  「*+  4 /etc/X11/xinit/xinput.d/iiimf 」(行頭に「*」があれば可)
□2008年07月15日(火) セットアップ完了。
 ATOKX3インストール成功。セットアップがほぼ完了する。
※最初は、通常の端末から操作できる利点(コピー&ペーストでコマンド入力可能など)があり、別法(「日経Linux」参照)を使った。しかし「ATOK」は正常にインストールできたにもかかわらず、どうしても日本語入力モードが起動できなかった。そこで仕切り直し、不便でも正攻法で仮想端末からインストール作業を行ったところ、正常に起動できた。
 これを以て、当初予定していた作業環境は、ひと通り調った。
 このところ職場の方でも、業務システム更新の時期に当たって、各方面と折衝する必要があり、ひどく多忙だった。そのせいで自由になる時間がなかなかとれず、結局ひと月ほどかかって、セットアップしたことになる。
 ノートPC付属の無線LAN設定に少々手間取り、インストール作業が比較的かんたんと言われる「Ubuntu」でも、最後で「画面解像度」の設定につまずいた。「ATOKX3」も「Ubuntu」を正式サポートしていることになっているが、実際インストール作業をしてみたところ、多くのコマンドをぽちぽち手打ちしなければならなかった。
 帝国主義的独占企業のM社製品を、できるだけ使わないでおこうとすると、かくのごとく苦労しなければならない。ほとんどレジスタンスでもしている気分で、Linuxを駆使している。やはりITの世界では、大樹の陰で長いものに巻かれた方がいいのだろうか…。








  「愛用のコンデジ」 20080630

 またカメラネタをひとつ。
 前回は、這般の事情からこの春奮発して購入した、「PENTAX K200D」についてご披露した。しかしそれなら、5年前入手したオリンパス「CAMEDIA E20」以来、1台もデジカメを買っていないのかといえば、当然そうではない。
 つい機会を失って紹介できずにいた、愛用のコンパクト・デジタルカメラ(通称コンデジ)に「Canon PowerShot A640」がある。これは2006年9月7日に発売日され、同年の12月6日に発注した。
 主な特徴としては、有効画素数が約1000万画素で、デジタルズーム約4.0倍(光学ズームと合わせて最大約16倍)、 液晶モニターが2.5型TFT(約11.5万画素)でバリアングルタイプ(可動式)、電源が単3形電池(4本)といったところだろうか。また大きさは109.4(幅)×66.0(高さ)×49.0(奥行き)mmで、質量が約245g(本体のみ)だった。
 購入した決め手は、1000万画素で、可動式の液晶モニターで、電源が単3形電池だったからと記憶している。
 考えてみればなぜか自分は、単3形電池が使えるデジカメが好きなようだ。今主流であるリチウム充電池のデジカメは、たまに人のを借りた以外、まったく使ったことがない。まあ、感覚が時代遅れなのだろう。

 ちなみにお散歩用カメラ、ちょっと外出用カメラとして、なかなか重宝しており、年々愛着が増している。拙サイトの菜園ネタや、柴太朗ネタなどは、ほとんどこのコンデジで撮影している。
 しかしながら、無念にも発売後1年半を経た「PowerShot A640」は、 とっくの昔に販売を終えており、中古でもほとんど見ることがない。スペック上もう旧式で、新型機にはもうとう太刀うちできない。 ことほど左様に、今日のデジカメ市場は、栄枯盛衰が激しいのだった。嗚呼(涙)…。

 《少々長いコメント》
 小さい写真で申し訳ないが、これはおニューの「PENTAX K200D」で、かなり気合いを入れて接写している。
 撮影は「絞り優先モード」でf11.0に決め、シャッタースピードは1/6sで、 ストロボを使用せずISO400にした。さらに複数試写した結果、露出補正+0.50の写真が最も良かった。
 あまつさえ、正直わたくしのごときど素人にはもったいない、単焦点の高級マクロレンズである「PENTAX DA35mmF2.8 Macro Limited」を、初めて実戦で装着した。
 【今では中古の Canon PowerShot A640】
 前回は「PowerShot A640」で、 特別な設定をせず、数枚撮った内の1枚であり、ピントの具合などに、歴然とした差がある。まともな写真を撮ろうと思えば、フィルムカメラの時代から言われているように、やはり「バカチョン・カメラ」ではなく、最低でも一眼レフくらいは、使わなければならないということだろうか。
 これは今春の浪費を、自己弁護して言っている節も、あるのだけれども…。







  「PENTAX K200D」 20080505

 実は必要に迫られ、去る3月19日デジタル一眼レフカメラ(通称「デジ一」)を発注した。これは決して衝動買いでなく、むしろこれまでよくがまんしていたと言っていい。
 以前に書いた通り、いちおうデジ一らしきものを持っているが、なんとこの機種ではレンズ交換ができない(「デジタル・カメラ」20030407参照)。当時、レンズ交換式のデジ一を買おうものなら、ボディだけで20万円以上した。とてもそんな投資はできず、なんとか入手できたデジ一が、オリンパスの「CAMEDIA E20」だった。

 それからちょうど5年が経過し、今やカメラ市場はデジタル一色となり、大手のメーカーでもフィルムカメラの生産を打ち切っている。またデジタルカメラは、やはりメモリーの読み書きや画像処理など、電子系の技術により使い勝手が大きく変わる。昨今のようにIT技術がめまぐるしく進歩する中、5年といえば隔世の感がある。
 例えばカメラのメモリーでも、当時せいぜい16MBから128MB程度だったが、今は最低で128MB、最大は32GBクラスにも達している。32GBといえば、写真一枚のファイルサイズを最大に取っても(10MB程度)、なんと3276枚も撮影できる計算になる。大きめのメモリーを一枚入れて行けば、ふつうの旅行や調査で撮影できなくなる心配はない。

 ほんとうにまるで浦島太郎にでもなった気持ちで、3月中に各社のデジ一を逐一比較し、スペックと価格を検討して、最もコストパフォーマンスに勝れていた、「PENTAX K200D」に決定した。
 4月からすぐ、資料の調査や整理に使う必要があり、レンズや機材も一通り必要になる。そこで、まず「ダブルズームキット」にして標準ズームレンズ・望遠ズームレンズを押さえ、50mm標準レンズを買い足し、ストロボとコピースタンド(接写台)も購入した。ところがここで、カメラに対する認識不足が暴露され、35mmフィルムカメラで50mmは標準レンズだが、デジタルでは中望遠になることをうっかり忘れていた。これでは接写や複写をする際つごうが悪く、急遽35mmのマクロレンズも発注することになった。想定外の出費になったけれど、このレンズなら50mm相当になり、マクロ撮影に大きな威力を発揮するだろう。
 その他、カメラのアクセサリーやバックなども用意し、5月初めにようやく必要なものは、だいたい揃った。

 しかし夏のボーナスは、これでそっくり飛んでしまうことになり、嬉しいのか悲しいのか微妙な気持ちでいる。近年まれに見る、むだ遣いをしてしまったのではないかと、いささか後悔の念もある。
 ただいずれは買わなければならなかったものだし、仕事で使うものだし、家でも使えるし等々、内心色々言い訳し、自分をごまかしている。

 以下、詳細なカタログデータを掲載する。

PENTAX K200D ダブルズームキット
【スペック】
* 有効画素数:1020万画素
* CCDサイズ:23.5・15.7mm
* 感度:AUTO、100-1600
* 対応メディア:SD/SDHCメモリーカード
* 液晶サイズ:2.7型約23万画素TFTカラーLCD、広視野角タイプ、明るさ調整機能付
* PictBridge:対応
* 電源:単3形電池4本(リチウム電池、ニッケル水素充電池、アルカリ電池)、
 ACアダプターキット[K-AC76J(別売)]
* 重量(本体のみ):630g
* 外形寸法(突起部を除く):133.5(幅)・95(高)・74(厚)mm
* 付属品:リチウム電池4本、AVケーブル、USBケーブル、ストラップ、
 ソフトウェア(CD-ROM)、MEファインダーキャップ、アイカップFP、  ホットシューカバーFK
【DA18-55/3.5-5.6 AL II】
* 焦点距離:18-55mm(35ミリ換算27.5mm-84mm相当)
* 明るさ:F3.5-5.6
* レンズ構成:8群11枚
* 最短撮影距離:0.25m
* 最大径・長さ:68mm・67.5mm
* 重さ:220g
【DA 50-200mm F4-5.6ED】
* 焦点距離:50mm-200mm
* 明るさ:F4-5.6
* 画角:31.5°-8.1°
* レンズ構成:10群11枚
* 最小絞り(F):22-32
* フィルター径:Φ52mm
* 最大径・長さ:Φ66.5mm・78.5mm
* 重さ:255g

《FA50mmF1.4》
 50mmレンズが35mm一眼レフの標準レンズとされる理由は、自然な視角だけでなくコンパクトながら明るい大口径レンズができること。この1本を活用すれば、スナップやポートレート、静物や風景写真など幅広い撮影に対応することが可能。さらに大口径を生かしてストロボを使えない室内での撮影、広い星野を写しこむ天体撮影などにも威力を発揮。
【仕様】
* 画角[度]47
* 構成枚数[群*枚]6・7
* 最小絞り[F]22
* 最短撮影距離[m]0.45
* 最大撮影倍率[倍]0.15
* フィルター径[mm]49
* 最大径・長さ[mm]65・37
* 質量 (重さ)[g]220

《DA35mmF2.8 Macro Limited》
 35ミリ判換算で53.5mm相当の画角を持つLimited初のマクロレンズ。FREE(後群分離型フォーカシング)システムを採用し、近距離から無限遠まで諸収差を良好に補正。歪曲収差を抑えた端整な画像を実現。レンズ先端から3cmという近接撮影ができ、等倍までのクローズアップ撮影が可能。コンパクトな設計で、標準レンズとしても使いやすいレンズ。スライド式のフードを内蔵。
【仕様】
* 画角[度]44
* 構成枚数[群*枚]8・9
* 最小絞り[F]F22
* 最短撮影距離[m]0.139
* フィルター径[mm]49
* 最大径・長さ[mm]63・46.5
* 質量 (重さ)[g]215
【特長】
* FREE(後群分離型フォーカシング)システムの採用により、近距離から無限遠まで
 諸収差を良好に補正し、歪みの少ない像を実現。
* レンズ前面から約3cmのワーキングディスタンスを実現(等倍撮影時)。
* スライド伸縮式でかさばらない専用フードを内蔵。
* レンズ前面に、汚れに強いSP(Super Protect)コーティングを採用。
* AFでのピント合焦後、マニュアルでのピント合わせが切り替え操作なしでできる
 「Quick-Shift Focus System(クイックシフト・フォーカス・システム)」を採用。
* レンズケースDA70・専用レンズキャップ付属









  「FireFTPとは」 20080410

 正月に「徒然雑記 2008」を掲載して、もう4月になっている。
 「徒然雑記」はタイトル通り、折々の所感を綴ったものなのだから、もう少し頻繁に更新すべきなのに、このざまである。3月が忙し過ぎたとはいえ、これからは気を付けたい、と反省ばかりしている。

 さて、新年度も最初の1週間が終わった。
 今年は、3月から身辺が慌ただしく、息をつく暇もないくらいだ。
 親しかった同僚が退職し、職場のスタッフが半数替わり、一から仕事を指示しなくてはならない。自分も新しく担当になった仕事を覚えなくてはならず、目が回るような毎日を送っている。
 それでも1週間経過したことで、ようやく新人の性格も分かってきて、担当業務をひと通り体験してもらい、ある程度めどが付いてきた。

 そんな中、拙サイトだけは十年一日の如き内容を、掲載し続けているのだが、それでも運営上、人知れず手法を変えたりしている。
 実は、先週からHPのファイルをプロバイダーへ転送する際、新しいソフトを使っている。それがもうソフトというよりは、ブラウザの追加機能でしかないところがすごい。いつも愛用しているFirefoxの拡張機能に、FTP転送機能があることをつい最近知り、日本語版も出ている。
 具体的には、次の通り。
FireFTP」 http://fireftp.mozdev.org/
FireFTP 0.97.1 日本語版」 http://norahmodel.exblog.jp/1405872/
 さっそく入手し使ってみたところ、なかなか高性能で、デザインは素っ気なくとも、機能的には満足できるものだった。動作も安定しており、これでFirefoxが起動する環境ならば、特定ソフトが入っているパソコンでなくとも、同じ使い勝手でファイルを転送できる。
 IT技術はまさに日進月歩で、またその恩恵に浴することができた。こんなとき、パソコンで色々苦労してきたかいがあったと、ちょっと幸せな気分になる。
 しかし、なぜ「FireFTP」のトレードマークが「タツノオトシゴ」なのかは、目下のところ不明である。








  「謹賀新年」 20080101

  あけまして
   おめでとうございます。
  今年もよろしく
   お願い申しあげます。

      2008 子年 元旦

 今年は北陸の正月らしく、雪が降り積もっております。
 寒ブリもちょっとは獲れたようで、ほっとしております。
 これからも仕事と育児のあい間に、鋭意更新して行きます。
 またお暇な折り、ご高覧いただけたら幸いです。