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              徒 然 雑 記 2003













  「20年目の歯医者」 20031207


 大厄年もおし迫った今日この頃、体調もめっきり衰えて、11月の前半はカゼで寝込み、後半は虫歯が痛みだして寝不足になる始末だった。
 わけてもこの虫歯は学生のとき以来、だいじに育て上げてきたもので、今年とうとう立派になってズキズキと痛みだした。もうどうにも治りそうになく、年貢を納めに近所の歯医者へ行くことにした。
 この世で歯医者の待合室ほど、居心地の悪い場所はない。時おり診察室からグィーン、ガガガガ、などという不気味な音が聞こえるたびに、ドキドキしてしまう。持参した文庫本もひもとく気にならず、たびたび天井を見ては深いため息をついていた。

 いよいよ順番がきて、おぞましい寝椅子に腰かける。20年ほど前の若かりし頃に、C3以上の深い虫歯を抱えてここに座ったな〜と、ちょっと感慨にふけったりした。今回はそれほどひどくないので、たいした処置もしないだろうと甘く考えていたところ、いきなり、
「これは炎症が歯の奥まで達していて、神経を抜かないとダメです」
と宣告され、びっくりした。麻酔を打ち、歯を削り、神経を抜いて、つめ物をするという。
 全治1箇月の重傷なのであった。

 それから後のことは、書きたくない。あの痛みと恐怖が、よみがえるようで…。
 しかしこれで2回処置してもらい、ようやく歯の痛みが軽減された。意外にこの他にもC1程度の軽い虫歯が数本あり、すべて処置してもらうと来年になるかもしれない。
 でもまあこれで厄が落ちるのであれば、良しとしなければならないか。ウムム…。









  「キッチン・リフォーム(1)」 20031117


 春先から計画していたキッチンのリフォームが、いよいよ怒涛のごとく始まった。
 どうしてそんなに、時間がかかったのか?それは今回、いつものように親戚の大工さんへ頼まず、高岡の「SUKENO」という、輸入インテリアを扱うおしゃれな住宅設備会社にお願いしたからだった。夏頃に発注したキッチンが、どんぶらこどんぶらことお船に揺られ、日本へ届くのに今までかかった。
 これがワインなら、さぞかし味が良くなるところだが、台所の場合はどうだろう。カドが取れて、使いやすくなっているだろうか。

 奥様がどこで情報を仕入れたのか、おイタリア製の輸入キッチンに惚れこまれ、何度も展示場へ足を運び考えに考えた末、ここしかない!とご指名になった。ほとんどオーダー・メイドに近いもので、ボード・天板などはおろか、引き出しの把手まで材質を選べる。
 国内のメーカーで、ここまでやれる所はまだないらしい。

 しかしその分、とうぜんお値段もかなり張る。
 夫婦ともども定期預金がスッカラカンになり、この季節に吹きすさぶ北風が、いたく懐に凍みるのだった。でもまあ、なんとか借金せずにできるようなので、ここは心を決め、いい仕上がりを期待することにしたい。
 北陸の厳冬期に台所が、少しでも地中海からの風で、こっぽーっとぬくたまることを祈って。

 ※「こっぽーっと」(方言・氷見市):こんもりと着込んだような暖かいさまをいう。
   「ぬくたまる」(同):温まって全身があたたまること。









  「ずるくどい風邪」 20031110


 氷見の方言で、イヤになるくらいしつこいことを、「ずるくどい」という。
 まさしく今回の風邪は、近年まれなほどずるくどく、先月末頃に誰かさんからうつされ、本日まだスッキリしていない。熱はあまり出ないもののせきがひどく、治ったかな?と思ったら、またブリ返す。
 仕事を2日ほど休んだ上、楽しいはずの連休中もどこへも行かず、布団とお友達になってゴホゴホしていた。ああしんど。

 しかしその間、ただ無為に寝込んでいたわけではない。いつもほど高熱が出なかったので、セッセと読書に励み、積読の山をかなり減らすことができた。
 さらに拙サイトにも、「旅の情景」を掲載できた。これで旧サイトのコンテンツは、ほとんど移行したことになる。あれこれ根本的にやり直したので、完全なリニューアルに1年近くかかったのだった…やれやれ。
 そんなことをしているから、いつまでも完治しないんだ、というご批判も聞こえてきそうだが、それはまあそれとして、転んでもタダでは起きない主義を貫くことができた。

 まあとにかくこれで、一段落した。
 この頃、わずかながら拙サイトに対する反響も出てきている。また気合を入れ直して、地道に内容の充実を、はかって行くつもりでいる。

 ※誰かさん:奥様のこと。近頃おそれ多くて、本文中では婉曲表現を採らざるをえない。









  「地域情報マガジンWinds! 掲載」 20031020


 9月の末頃に、岐阜の郡上八幡で活動している元気な地域情報サイト「Winds!」から、1通のメールが来た。内容を見ると、拙サイトをトップ・ページにある「今日のWinds!」コーナーで、紹介してくれると言う(もちろん無料)。そこで、

「ホームページ作成者(管理者)自身の声でコメントを載せられたらと思っております。字数は150字程度で元気なPRをお待ちしております」(9/22)

とのことだった。
 元気なPRなど自分の性に合わないが、ありがたい話なので、さっそく大人しいコメントをしたため、9月29日に返信した。その結果、

「さて掲載予定日は10月14日(火)です。ウィンズトップページにて1日間だけ掲載させていただきますのでどうぞお楽しみに!」(10/7)

という返事が届いた。
 本来ならこういうことは、事前にこちらのトップ・ページなどでも公表し、同時進行でひろくPRすべきなのだけれど、なにせ拙サイトは「不知の森」なので、そのまま誰にも言わず、そおっとしていた。
 しかし当日の10月14日は、朝一番にドキドキしながら「Winds!」にアクセスして、トップ・ページをのぞいたところ、確かにありました。それも、ど真ん中に「めっちゃ元気な地域サイトNo.410」として、かなり大きく紹介してありました。
 元気なサイト…?これが?
 しかし拙サイトの運営を始めて、かれこれ2年のうち、見ず知らずの方からこれほど暖かいご支援をいただいたのは、初めてだった…ウウッ(感涙)。

 「Winds!」さん、どうもありがとうございました。
 これからも、細く永くやっていきますので、皆様よろしくお願い申しあげます。


 ※当日ご覧になれなかった皆様へ
   【Winds! 掲載ページ】(部分コピー)

 ※本日の「地域情報マガジンWinds!(ウィンズ)」へ
   http://www.windsnet.ne.jp/









  「奥様の新車」 20030914


 なんと奥様が貯金をはたいて、新車を買った。ホンダの軽自動車で、「VAMOS」という。
 ホンダの車は初めてで、軽四も初めて。しかしこれは衝動買いでなく、数ヶ月前から綿密に計画を立て購入したので、家計にも痛手はない。その上、一切借金せず、「いつもニコニコ現金払い」なのだという。
 奥様の資金力を見せ付けられ、反省しきりの愚夫であった。

  【ホンダVAMOS L-type】

 近頃の軽自動車は、型が大きくなった。
 このVAMOSも室内が広く、ゆったりしており、大柄な男でも楽々運転できる。おまけにパワーステ・パワーウィンドウで、あまつさえ4WDなのだという。これだけ装備していれば、普通車となんら変わりはない。したがって当然お値段も、普通車並なのであった。
 ちなみに車体はルビーレッド・パールという難しい色で、なかなかシブい。 









  「検索サイト 続」 20030819


 以前に(20030317)、「Google」などで拙サイトが検索できるようになったと書いた。しかしそこでちょっと油断していたら、無情にも5月末頃ボツになり、検索対象から外されていた(涙)。
 急いで「Google」のホームページを開いて、いろいろ原因を調べたところ、どうやらリンク数が少なく、ページ・ランクが低かったせいらしい。そのせいで「Google」から検索機能を間借り(?)している、「Yahoo!」「Excite」などでも拙サイトを探せなくなり、アクセスしにくくなってしまった。
 ただし「Infoseek」は独自の検索システムを持っており、まったく影響なかった。 

 拙サイトは名前の如く、ひっそりと運営することを旨としており、「ほら見てちょうだい」的な宣伝は一切していなかった。ネット・サーフィンの途中ふと覗いたとき、知る人の少ない豊かな森を見つけ、ホッと一息ついてもらいたいと思い、堅実一筋に制作している。そのため当然、アクセス数が伸びず、またリンクもしてもらえず、「Google」から外されることになってしまった。
 しかし、誰も見てくれないホームページなら、公開している意味もないので、ここらでほんの少し心を入れ替え、ちょっとだけ宣伝することにした。
 大手の検索サイトは敷居が高いので、地域密着型のサイトを狙い、次々と登録依頼をかけた。概ね了承され、これで10箇所ほどの情報・検索サイトから、アクセスできるようになった(→「リンク集」参照)。同時に毎月「Google」へも登録依頼をしたところ、ようやく8月3日(日)に再掲載されたことを確認した。しかし羹に懲りて膾を吹くような気持から、以後半月ほど毎日検索できるか調べ、近頃ようやく得心がいったのだった…(嬉泣)。

 苦節2箇月、ようやく念願が叶った。
 しかし今日、星の数ほどあるホームページの中から、人様に見てもらえるものを作るのがこれほど難しいとは、正直言って制作当初、まったく思ってもいなかった。まあ拙サイトのように個人の趣味を羅列したような内容では、第三者的に見るとき、利用価値が少なく見えるものであることぐらい、はじめから分ってはいた。ただそんな内容でも永く続けて行けば、情報量が増えてそこそこ使えるサイトになることも、また自明のことだと思う。
 そんなわけで力のおよぶ限り、細く永く続ける所存でおりますので、またお暇の折には、ちょっと覗いてみてやってください。









  「虎のあたり年」 20030811


 今月のはじめにお姉さま御一行が帰省された時、ご接待の一環としてお子様方のために「いしかわ動物園」へ行ってきた。実は奥様もひそかにいつか行ってやろうと思っていたらしく、渡りに舟とばかりに便乗し、一族5人で小旅行へ出ることとなった。
 「いしかわ動物園」は1999年10月、辰口町にリニューアル・オープンした北陸最大級の動物園で、ファミリーパーク(富山市)の数倍はある。家から高速を飛ばし2時間弱ほどの距離で、それほど遠いわけでもなく、ドライブがてら一日遊んでくるには、もってこいのコースだろう。

 当日は適度に曇った絶好の日和で、冷夏のせいかそれほど暑くもなく、気持良い天気だった。10時過ぎに出発し、徳光ハイウェー・オアシスでお昼を食べ、1時頃には目的地にたどりついた。夏休み中でも、平日なので人出は少なく、ゆったりと動物を見ることができた。
 この施設はまだ新しいだけに動物園特有の臭気がなく、展示も工夫されており、気持よくひと巡りする。動物の種類も多く、いろいろとおもしろかった。しかし皆の意見を聞くと、意外にも一番印象に残ったのは、「虎」だという。
 みなさん今年早々と優勝が内定した、阪神タイガースのファンだったわけではない(私を除く)。またみなさん当然、寅年の生まれであるわけでもない(私を除く)。この動物園のベンガル・タイガーが、実に愛想のいい奴で、営業のためか何度も檻を巡回し、ポーズを取ってくれていたから、らしい。そうしてお客は心ゆくまで美しい虎の姿を撮影し、大いに満足したわけだった。
 しかし今こうして間近に見るまで、猛獣のくせに虎がこれほど麗しい体躯を持っていたとは気付かなかった。寅年生まれで、隠れ阪神ファンである自分にとっては、まことに大きな収穫を得た小旅行であった。

 【竹虎の図】

 「いしかわ動物園」のベンガル・タイガーは、ほんとうにいい奴だった。お客を嫌わず、きさくに近寄ってくるばかりでなく、カメラを意識してか(?)、絶好の位置でポーズしてくれる。
 こんな中国の南画を思わせるような「竹虎」の構図など、例えば愛想の悪いファミリーパークのアムール・タイガーには、望むべくもない。
 

 【岩頭の虎】

 これまた岩頭で、伝統的なポーズを決めてくれた。
 ガラス越しなので、少々影が映っているとはいえ、なかなか実物でお目にかかれる絵ではない。もともと虎好きな自分は、もう夢中でシャッターを切っていた。
 他にも良い写真があるのだけれど、紙面の都合で残念ながらお見せできない。 










  「最悪のゴールデン・ウィーク」 20030511


 今年のゴールデン・ウィークは、ほんとうに最悪だった。
 週の前半は出番が当り、祝日に2日もしっかりお勤めをしていた。やれやれ後は楽しい休日、と思っていたら、今度は流行のカゼに当ってしまった。それから連休中ずっと寝込んで、きのうようやく完治したみたいだ。
 奥様はめずらしくなにも言わず看病してくれたが、きっと心に期するところがあるに違いない。くわばらくわばら。

 しかしそれほど不幸なゴールデン・ウィーク中でも、ただ漫然と寝ていたわけではない。これを機に、かねてから気になっていた、パソコンのメモリー増設を敢行することにした。
 現在活躍中のマシンはエプソンのPT-2000という、省スペース・オールインワン型のやや古い機種であり、そろそろスペックの点であちこち見劣りするようになってきた。当時はまだ珍しかったBTO(Build To Order)を使い、ホームページにアクセスしスペックをあれこれ考えた末、次のように決めて注文した。


  OS:Windows Me
  CPU:PentiumV 930Mhz
  メモリー:192MB
  ハードディスク:20GB
  ドライブ:CD-RW
                ほか


 いまやこんな性能では、安物のノートぐらいにしか使われていないだろう。
 そりゃ出てからもう3年も経過しており、ドック・イヤー(1/4年が1歳)で進歩すると言われるパソコン界では、よく長持ちしている方にちがいない。しかしとにかく、ホームページ・ビルダーなど重たいソフトを使うと、なにやら動作が不穏になる。もともとハマるタチなので、ハードの方は極力さわらないようにしていたが、しかたない、せめてメモリーぐらいは増設することにした。
 エプソンのホームページで純正品を見ると、256MBでなんと\12,000もするではないか。ちょっとあんまりなので、Sofmapでノーブランドのバルク品(※注)を見ると、\4,000程度で売っており、さっそく発注した。
 保証というものが存在しない、バルク品を使うのは初めてで、少々不安はあったものの、なにせ1/3という値段にはかなわない。慣れない作業でいろいろと苦労はしたが、いまこうして合計384MBのメモリーを積み、わが愛機は以前と比べ、格段になめらかな動作で走るようになった。いちおう、めでたしめでたし。

 【注】
 ※ 製造元から出荷された製品の一部には、さまざまな流通ルートを経てそのまま販売店の店頭に並び、
  むき出しに近い簡易な包装でエンドユーザーに売られるものがある。これらの製品をバルク品と呼ぶ。…
   通常、バルク品は、たとえそれが正規流通品とまったく同じ仕様の製品であっても、供給メーカーが
  エンドユーザーに対して直接的に保証義務を負うことはない(アスキー デジタル用語辞典)










  「怒りの電動ミル」 20030503


 これまで、ことコーヒーに関しては、決して節を枉げず、頑なに手動のミルで豆を挽き、紙ドリップかサイフォンで入れていた。冬場は熱いコーヒーが飲める、パーコレーターにも凝っていた。
 このようにこだわり派を自認していたが、近ごろ歳とともに人間も丸くなり、コーヒー・メーカーなどという、軟弱なものも使うようになった。冬の寒い朝など、コタツに籠もりながら、放っておいても熱いコーヒーができるので重宝だ。まあそんな時と場合によっては、使ってやっても良かろうと、思い直したのだった。
 しかし人間という奴は、いったん楽を覚えると止めどがなくなるもので、こうなるともう手動のミルが、めんどうくさくてしかたない。3・4人分の粉を挽くのに、10分以上もかかってしまう。気合を入れて立てるときはいいとしても、常日頃これではやはり疲れる。そこで今度は、電動ミルのご購入となった。

 ただし、これには大別して2種類ある。ひとつはただ無造作に挽くだけの機能しかなく、秒数で粉の細かさを調節する普及品であり、もうひとつは何段階かのグラインド調節機能をもった高級品であって、本格派(?)のわが家では、多少はり込んでも後者の方を選ぶことにした。
 ところがこの電動ミルというやつは、意外なほど、どこにも置いていない。市内のスーパーやホームセンターを何箇所か回っても、例の普及品しか置いていなかった。もともとまともなコーヒー・メーカーを買えば、電動ミルくらい付いており、改めて買う必要がないかららしい。わが家でがんばっているコーヒー・メーカーは、某スーパーの特売品であり、とうぜんそんなものは付いていない。

 しかたなく隣街まで遠征する決心をし、コーヒー専門店を訪ねて「イオン」の「スタバ」とやらいう、近ごろはやりの店へ行った。
 すると銀色のおしゃれなミルが置いてあり、なんと¥16,000もする。ちょっと迷ったので、店員の説明を聞くことにした。しかしここは休日やたら混んでおり、長い行列ができている。がまんして順番を待ち、店員をつかまえ、説明書と箱がないか聞いてみた。それから延々と在庫調べをしていたが、どうしても見つからない。あきらめて展示品を買うことにしたら、定価のままで少しも値引きできないという。
「なに〜、説明書も箱も保証書もない、店晒し品が定価か!」
 という意味あいのことを、できるだけ柔らかに言ったところ、アルバイトらしいそのねーちゃんは、
「それなら、お取り寄せです」
とすげなくのたまう。こんな奴を相手にしていてもしかたないので、そのまま買うのを止めて帰ってきた。

 後日、知人から「サティ」の「藤岡園」で、電動ミルを見たとの情報があった。
 ダメモトで、久しぶりに凋落の著しいこのスーパーへ行くと、なんと無造作にミルが置いてあった。それも定価¥8,400のところを、\5,600で特売していた。
 さっそく喜んで買うことにすると、なんとまた箱がなかった。
 しかし「スタバ」とやらいう、バイトしかいない投げやりな店と違い、ここでは家捜したら、ちゃんと箱・説明書・保証書が出てきた。そればかりでなく、なにも言わなくとも店晒し品だからと、さらに一割も値引きしてくれた。
 けっきょく\5,040(税込)で入手でき、以来1週間、まったく快調に動いている。若者向けのチェーン店は、いかに雑な経営をしているか、いい勉強をさせてもらった。やはり信頼のおける小売店の方が、自分の性にあっている。

 しかしまあふり返ると、楽をするため電動ミルを買おうとしたのに、たいへんな苦労をしてしまった…ふぅ。









  「デジタル・カメラ」 20030407


 今わが家では、ひそかにデジカメがはやっている。
 先月末、朝日新聞の広告に唆され、奥様がOLYMPUSの「CAMEDIA μ10」を、衝動買いしてしまった。かねてから欲しかったらしく、現物を見るともう一目ぼれで、即決だった。

 それに釣られ自分もガマンできず、とうとう一眼レフの「CAMEDIA E20」を、買ってしまった。周知のように、デジカメの一眼レフ機は、それこそ眼の玉がとび出るほど高い。長い間カタログを見てよだれを流しながら、昨今の懐具合を考えると、断念せざるをえなかったのだ。
 ところが時節とは、なんとも突然に訪れるもので、もう目がくらんで後先など考える暇はなく、気がつくと手元に念願の品物があるではないか。

 ほとんど無謀ともいえる暴挙だが、研究(道楽?)用にどうしても必要だったと、朝夕ためつすがめつしながら、自分をごまかしている。報いはボーナスの頃に、必ずやって来るだろう…。

   


 【CAMEDIA E20】→
 重厚で精悍なフォームの「E20」。長さが20cm近くもあり、重さは1kgを超える。およそ通常のデジカメとは、カッコからしてまったく違う。しかしシャッターの切れは鋭く、大柄なわりに操作性は良い。
 画素数は5メガピクセルあり、レンズも大型でF2.0と明るく、現在最高水準の高画質写真が撮影できる。  
 ←【CAMEDIA μ10】
 横幅10cmにも満たない、コンパクトで愛らしいデザインの「μ10」。
 これで画素数が、3.2メガピクセルもある。生活防水機能もあって、使い勝手がいい。
 色んな意味で、温泉の撮影には最適(笑)。

  










  「検索サイト」 20030317


 3月の初めに、「Google」「Yahoo!」「Excite」「Infoseek」などで、拙サイトが検索できることを確認した。1月のリニューアル後、複数サイトへ一発登録して、ひそかに結果を待っていた。
 最近の検索サイトは、依頼してもなかなか登録してもらえず、2・3ヶ月待たされるのは当たりまえで、ボツになることも多い。職場のホームページは、依頼ひとつしないうちに、いつの間にか掲載されていた。けれども作者が同じなのに、旧・不知の森は、けっきょくお蔵入りになってしまったらしい…(恥)。

 拙サイトをリニューアルした動機の一部に、いつも使っている「Google」からぐらいは、検索できるようにしたいという、ささやかな願いもあったと、正直に告白しよう。ただし新・旧のサイトでは、コンテンツにほとんど違いがない。むしろ旧サイトの方が内容豊富で、まだ多くのファイルを移行していない。新サイトはそのうち半分ほどを、ちょっと見やすくアレンジしただけだった。
 けっきょく現代は見てくれだけが大事なのか…、と妙に納得している。

 まことに些細なことながら、これでひとつハードルをクリアできたので、後は折々楽しくページ更新しながら、アクセス・カウンター回しに励むことにしたい。
 ※ しかしまだ、「MSN」には掲載してもらっていない。やはりなんかMicrosoft系とは、
  ちょっと相性が悪いらしい。
 ※ ちなみに安心して、HPのPRをサボっていたら、20030601現在でボツになっていた
  (涙)。また宣伝活動に励まなければならない…。









  「ミシェル・コルボ」 20030222


 きのうまことに久しぶりで、富山のオーバード・ホールへ、クラシックのコンサートを聴きに行った。ミシェル・コルボ指揮の、ローザンヌ声楽アンサンブル・器楽アンサンブルによる、フォーレとモーツァルトのレクイエムだった。
 知る人ぞ知る宗教音楽の大家・コルボの演奏が、北陸なぞで聴けるものとは夢にも思わず、チケット発売のチラシを見て驚喜してしまった。さっそくその筋の情報に詳しい奥様へ頼んでS席を買い、ふたりで行くことにした。S席といっても8,400円程度で、ちょっと有名なオケが来日すると、数万円にはね上がるのと比べれば安いくらいだ。
 そこでつい財布のヒモもゆるみ、当日の夜は富山で泊まることにした。インターネットで調べると、全日空ホテルが「県民割引」というローカルなサービス実施中で、なんと半額になるらしい。渡りに船とはこのことで、即予約した。

 当日は、この季節めずらしく、快晴にめぐまれた。
 午前中に柴太朗の散歩を済ませ、ちょっとおしゃれし、さっそうと車を飛ばして富山へ向った。まだ新しいホテルで3時頃にお湯へ浸かり、さっぱりしてから、軽く食事して夕方、オーバード・ホールへ足を運ぶ。
 しかしこのホールは、なぜか来るたびに寂れている。テナントに入っていた本屋が潰れ、飲食店も一軒なくなっており、先行きに暗雲がかかっている。この日のコンサートも週末なのに、お客の入りが悪く、空席が目だっていた。休憩時間に係員がプログラムを売り歩く姿など、他ではなかなか見られない。
 富山という街の文化水準が窺えて、感慨深いものがあった(涙…)。

 しかしそんな他人事など、どうでもいいのだ。
 大事なのはあのコルボが生で聴けることであって、心のテンションを高めておかなければならない。わが席の直前に、なんと2列も空席があっても、見て見ぬふりをし、ひたすら耳に神経を集中させた。
 ステージに目を移すと、オーケストラは小編成らしく、合唱団も30人ほどで、古楽に近い演奏スタイルを採っていた。これは大編成のときよりも実力が求められ、どんな音楽が形作られるか、期待でいっぱいになる。

 7時過ぎに定刻通り演奏が始まり、フォーレのレクイエムが静かに奏でられる。
 出だしから、オケといい声といい、実に精緻で力強い演奏に驚く。とくに声楽のアンサンブルは、完璧に近いほどバランスが良い。それでいて弱音から強音まで揺るぎなく、底力がある。日本人の声楽にありがちな、腰の弱さが微塵もない、見事な歌い方をしていた。
 静謐でありながら、力強く奥深く、まぎれもない本物の宗教音楽だった。高い位置にある照明が、ほんとうに神々しく目に映り、教会にでもいるような錯覚を感じた。
 モーツァルトのレクイエムでは、終始早いテンポで曲が進められ、メリハリのある演奏だった。あい変らず絶妙なバランスを保ちながら、力強い音楽が繰りひろげられて行く。ただこの曲は確かに名曲であっても、周知のように後半部分は弟子の補筆で、音楽的に単調な感じが否めない。欲を言えば、曲目を逆にしてもらいたかった。
 しかし確かに2曲とも、完成された水準の演奏で、富山で聴いたコンサートでは、タリス・スコラ―ズ(1999年6月30日)の名演に、勝るとも劣らない立派なものだった。

 ところで下世話なことながら、ローザンヌの楽員には知的な美人が多く、ステージが華やかで、たいへん目を楽しませてくれた。ただ珍しいことに、中の一人が途中で体調を崩し、退席してしまった…。
 けれどもそんなアクシデントに遭いながら、音楽はまったく弛緩せず、ピンと張りつめた緊張感を終始維持して、盛り上がったフィナーレを迎えた。お客が少なかった代わりに、マナーや反応は上等であり、まったく不快な思いをせず、音楽を堪能できた。
 そうして終演後、久しぶりにホテルのバーで飲む酒が旨すぎ、ついつい一升酒呑んで、何時とは知れずベッドに沈没したのだった。

※ちなみに主催者である北日本新聞の記事では、「モーツァルトのレクイエムで幕開け」(2月22日p.34)とあり、演奏の順番を書きまちがえていた。音痴な記者に取材させ、おざなりの記事でお茶を濁すなど、まさしく富山の文化度が暴露されていて、笑える。









 「入院騒動 完」 20030206

 
                  感 謝 状

   あなたは、妻の緊急入院に二度も立ち会われ、尽くされ
  ました。
   特に今回は、二週間近くも良く頑張りました。
  おかげさまで、妻は無事退院できました。柴太朗も夫の言う
  事を聞いて、よく我慢しましたね。
   よってここに、感謝状をおくり、その苦労をねぎらいます。
   ほんとうに、ありがとう。
   尚、副賞として誕生日には、スペシャルオムライスを作って
  あげます。たのしみにしててね。

                       平成十五年二月二日

 上掲のような感謝状をいただいたことでも分かるように、奥様が術後の経過もよろしく予定通り退院した。永くしんどい半月だった。ただし、これで全快というわけでなく、主治医から後半月ほど自宅静養を仰せつかった。これから追々軽く家事などこなしながら、体力の快復を待つことになる。
 しかしともあれ、家に奥様が帰ってきて、一同ホッと一息ついた。安心しすぎて昨日から風邪をひき、せっかくの誕生日にオムライスを2皿食べた後、すぐ寝込んでしまったが…。嗚呼。









 「入院騒動 続」 20030127


 正月早々なんとまた、奥様が入院してしまった。
 先週の日曜日、早朝から腹痛があり、近くにある産婦人科のクリニックで診てもらったところ、すぐ入院しなければならないと言われた。そこで高岡にある通称「農協病院」を紹介され、直ちに車を飛ばして行くと、緊急に手術が必要という。それからすぐ検査をして、午前中に処置を受け、入院手続きを済ませた。2週間程度の入院になるらしく、1月中は病院暮らしだ。
 一昨年の暮(→20011208)以来の出来事だった。
 じつは昨年暮に、友人が同じ病院で脳手術を受け、ひと月入院していた。それがやっと済んだと思ったら、次はわが家の奥様の番となった。足掛け2年も病院通いをすることになり、ひどく疲れる。とりわけ今回は家事や犬の世話などが一身に降りかかり、独りやもめに蛆が湧くような生活ぶりで、ほとほと困り果てている。
 奥様の一刻も早いご快復を、切に祈ってやまない(ほんと切実…)。









 「ホームページ・リニューアル」 20030101 賀正


 あけまして、おめでとうございます。今年も拙サイトをご覧いただき、まことにありがとうございます。

 さて、やっとのことで大晦日までに、「不知の森」をリニューアルすることができた。
 ちょっとトップページのデザインを変更するだけのつもりが、ついついはまり込んでしまい、全ページのリライトとなった。年末でいろいろ忙しかったせいもあり、丸々2ヶ月もかかってしまった。
 旧サイトに比べ、少しは見栄えするものになっただろうか…。