晴耕
里山日記
2006
「山藤ぶどう園 再来」 20061022
今年はもうブドウの時季が終わり、平地でも紅葉が始まっている。この秋もなにかと多事多端で、気ぜわしかったが、それでもなんとか時間をひねり出し、10月の初め頃、旧婦中町の「山藤ぶどう園」へ行ってきた。 そこで早めに事を進めるべく、10時頃に家を出て、11時過ぎには目的地に到着した。そこで売店のおばさんに、ブドウ狩の方法と品種を聞いたら、「マスカットベリーA」しかやっていなかった。まあ悪くはないにしろ、これを腹一杯食べる気にならない。急遽、宗旨替えしブドウ狩を止め、売店に並んでいる珍しい品種を、ことごとく買い占めることにした。その結果は次の通り。 1「ロザキ」 2「安芸クィーン」 3「赤嶺」 4「ユニコーン」(旨かった順)ちなみに各々の品種について、主な特徴を紹介する。 季節の終わりにしては、品種が多くたいへんおいしかった。残念ながら、今年も愛しの「ロザリオビアンコ」を逃したけれど、まあ来年に期待したい。 ブドウ狩こそしなかったが、せっかくお昼を食べるなら、バーベキューが良いということになり、家族3人、ブドウ棚の下で鉄板焼きに挑戦した。バーベキュー・セットに付いている「立山ワイン」は、運転手であり、飲むわけにいかなかった。しかし野外での昼食は、ことのほか美味であり、いろいろな意味で収穫が多かった。
なぜか、氷見にある「(株)平和観光」の大型バスが来ており、若い男女が多かった。察するに、集団見合いか? これについて、ネットで検索すると、おもしろい情報が見つかった。 氷見にUターンして仕事がしたい人、氷見で仕事を探したい人向けに、商工会議所等で設立された「ジョイフルワーク氷見」のホームページに、 「2006 年 08 月 25 日 【出会い】ブドウ畑でBBQ 10月1日開催 ≪参加者募集中≫」 とあり、まさしくこの日、「出会い」系のイベントが催されていたのだった。 こちらの方でも収穫があれば、同じ氷見の住人として、まことにめでたい。
「秋の畑作」 20060925
今年は秋に入り、定期的に菜園へ行っている。前回の「早朝草刈り」に続いて、翌週も種々の農作業に出かけた。 サツマイモの他に、数は少なくとも次のような作物が実っており、ちょっとうれしかった。
「夏の早朝草刈り」 20060904
8月は姉上様のご帰省や、お盆行事のため、わが菜園へ出かける暇が無く、また草ぼうぼうの荒れ地と化していた。これではご近所様に申し訳ないということで、意を決しお盆過ぎの日曜日、早朝の草刈りに行ってきた。 ポイントは、ちっちゃいやんちゃ坊主と、きっかん犬をどのようになだめすかすか、ということにあった。 柴太朗は車につなぎ、やんちゃ坊主は仕事の進み具合に応じ、交代で面倒みて、なんとかしのいだ。 まるまる1時間ほどがんばった割には、写真を見る限り、さして仕事がはかどったとは見えない。今年は草刈り機の調子が悪く、使い物にならなかった。ただひたすらせっせと鎌で雑草を切るしかなく、人力で除草することの大変さを、改めて実感した。 しかしこの有様では、再度リベンジに出かけなければならないだろう。
ただひとつ目立った効果があったのは、1時間ほどの作業で、体重が0.5キロも減ったことくらいだろうか。
「アンデスレッドほか」 20060814
少々掲載する時機を逸した観もあるけれど、実はかれこれひと月ほど前、ジャガイモを収穫していた。 彼は珍種のアンデスレッドも作っておられ、ひと畝分を掘り職員で分けた。それでも一人十個は当たり、見たことのない赤いジャガイモにみな感激していた。 赤いと言ってもサツマイモ位なのだが、形はジャガイモなのでびっくりする。かんじんのお味の方は、当然サツマイモのような甘さはない。ふつうのジャガイモよりやや甘いかな、という程度だけれど、味は深く複雑でコクもあり、たいへん美味だった。ぜひ自分でも作ってみたい。
後日、耳寄りな話を、その上司から聞かせてもらった。
「スズ竹退治 …七夕にちなんで…」 20060710
わたくしはと言えば、仕事の都合で参加できず、たいへん申し訳ないことをしてしまった。玄人の仕事はかくも速いもので、愚夫が数年ぐずぐずやっていても、埒があかなかった。反省しきりであり、以後は責任持って草刈りに邁進したい。 その最後のスズ竹を使ってこしらえたのが、あの盛大(?)なる七夕飾りだった。へたれ体質の我々が、わざわざあれ程の竹を買ってきてまで作るわけがなく、美しく七夕らしい飾りも、今年が最初で最後であろうと、愚夫は推測している。
※ ここでは、地元で言い習わしている、「スズ竹」を採用した。しかし、本物の「スズタケ」は「ネマガリタケ」の別称であり、もっと深い山間部にしか自生していない。 「今年の花見」 20060424
まだまだ肌寒い天気が続き、なかなか春らしい気候にならない。しかしもう桜の季節は終わりになって、朝日山では枝にほとんど花びらが残っていない。 ただこの日は、曇りがちで光りが弱く、もうひとつきれいに撮ることができなかった。それでも仕方なく展望塔へ登ったり、枝振りの良い樹を探したり、良いアングルを求めあちこち見て回った。そうして展望台へ行ったところ、屋根付きの施設をどこかの青年団が占領し、シートを広げ宴会していた。 折しも春祭りの季節であり、おそらく獅子舞にでも回った打ち上げだろうが、TPOをわきまえないはしゃぎぶりで、迷惑至極だった。たまたま中国人とおぼしき観光客が、絶景の場所を選んで記念撮影しており、彼等に国辱をさらすようで、いたたまれなかった。
「耕作はじめ」 20060320 まだまだ春らしい気候に恵まれず、ちらちら雪の交じる日が多い。 しかしそれもなごり雪に過ぎず、もうガンコに積もることはないだろう。という見込みで、先週ジャガイモを植えに行ったら、二・三日後にしっかり10cmほど積雪があった。 ほんとに今年はどうなっているのか。けれどもさすがにそんな雪も数日で消え、そろそろ本格的な畑仕事ができるようになった。 ただ去年の12月から2月末まで、あんまり雪が深かったせいか、なんと愛しいソラマメ様の芽が、まだ生えていない。急いで残っていた豆を植え直してはみたけれど、今年はちょっと収穫が期待できそうにない。嗚呼、悲しいかな。 かくのごとく少々出足がくじかれた感はあるけれども、気を取り直してせっせと土を掘り返し、近くのJAグリーン・センターで買ったプロ用(?)の種芋を、心を込めて植えてきた。 でも、すでに男爵芋が売り切れていて、メークインしか残っていなかった。別にこの品種が嫌いなわけではないけれど、一説によればあまり数がならないらしい。有機農法にこだわり(?)、元々肥料気の乏しいわが菜園で、どのように育つかはまったく予断を許さない。ただわが息子は幼いながら土いじりが好きらしく、スコップを持って積極的に畑仕事へ参加していた。頼もしいヤツ…。 彼の努力に報いるためにも、メークインさんにはがんばってもらいたい。 【今年の耕作予定図】
Cソラマメ様のご生育予定地。しかし悲しいかな、まだ若葉も生えていなかった。 Dサツマイモ畑予定地。わが息子は目下サツマイモが大好きで、「教育」のため、大収穫を期待している。 「白鳥」 20060306 そろそろ春の兆しが見えてきて、畑に積もった雪も、ほぼ3か月ぶりに消えたようだ。楽しみにしていたダイコンは、雪に埋もれ生育が悪く、ニンジンほどの大きさしかない。ただそれでも味の方はまあまあで、煮物などにして美味しくいただいた。 そうして空いた場所に、さて今年はなにを植えようかと、考えるのも楽しい。 ところでそんなわが家のミニ菜園は、十二町潟の近くにあり、なんと冬に白鳥が飛来する。 まあ多くて十羽程度ではあるけれど、近辺の人が熱心に世話しているかいもあって、人が近づいても驚かない。朝夕の食事時になると、餌を求め間近に寄って来るという。 これまでも、なんとか近くで野生の白鳥を見てみたい、と念願していながら、水郷公園からでは遠くてろくに観察できず、涙をのんでいた。それがある筋から、格好の場所を教えてもらい、さっそくよく晴れた休日に、デジカメ担いで撮影に出かけた。 ただし、いろいろ都合があって2時過ぎに行ったところ、風が強く、白鳥様はみな長い頸を羽に埋めてお休みの最中だった。これではまったく絵にならない。それでも寒さを我慢しながら、小一時間もねばると、ようやく何羽かちょっと泳いだり、頭をもたげたりする姿が撮れた。 今年は、まあこれで良しとしよう。
「一八豪雪?」 20060115 最近ようやく寒波の峠も越えたようだ。最高気温が5度くらいはあり、屋根の雪も少しばかり溶けた。それでも氷見の市街地で、60cm以上雪が残り、一番降った時点では1mもあった。 これはただの大雪ではなく、もう立派に「豪雪」であろう。 これまで名のある「豪雪」として、三八(1963)・五六(1981)・五九(1984)等があった。今年もたぶんこれに名を連ね、「一八豪雪」と呼ばれるかもしれない。しかし例年、積雪のピークは一月末の大寒頃で、むしろこれから「豪雪」の本領が発揮されるのだ。
実は昨年の夏頃、内山りゅう氏の『田んぼの生き物図鑑』(山と溪谷社)が刊行された。これは田んぼにいる生物507種類を網羅した図鑑で、里山に棲む生物の多様性をわかりやすく表現している。失われつつある古来の田んぼでけなげに生きる動植物を、美しい写真で撮影しており、身近な生物の写真集としても、じゅうぶん鑑賞に堪える内容になっている。 ぜひご一読されることを、お薦めします。 |