晴耕
里山日記
2002
「久しぶりの里山」 20021006 前回で味をしめ好天に恵まれたので、意気揚揚と二上山へ出かけた。 ところでさる筋の話によれば、この山でコケ取りしたことが見つかると、ひどく怒られるらしい。 しかしまあそれは見つかった時に、運が悪かったと思うしかない。そんなことでいちいちビビッていたら、どこの山でも持ち主がおられるのだからコケなど取れなくなる。石動山みたいな自然保護区ではさすがに控えるものの、そこらの山ならいいだろう…と、あまい考えで山行の準備をする。 昼頃に山頂付近へ着き、紅葉しはじめた木々の中で、ゆっくり弁当を広げる。 ひさしぶりの森林浴で、こころの底からくつろいだ気分に満たされる。これだけでも来たかいがあったというものだ。持参したビールがうますぎ、小一時間ほどでようやく食べ終える。しまった今日はピクニックではなかったと、急いで後片付けして山へ入った。 それから2時間ほど山道を歩き、ところどころで脇へ入ってコケを取る。しかし今回は地面が乾燥気味だったのと、時期的にまだ早かったせいで、あまり収穫がない。去年も見つけたムラサキアブラシメジモドキとチリメンチチタケ(→2001 10/13参照)が少しあっただけで、あとは残念ながら喰えないキノコばかりだった。 ただはじめて、あのまっ白で美しいドクツルタケ(猛毒)が、いくつも見事に生えているのを目撃して、ちょっと感動した。 しかし今日はひどくむし暑く、やぶ蚊が多くて閉口した。またいささか飲みすぎて足が重く、名残を惜しみつつ3時頃に早々とひき上げてきた。 「里山の本」 20020802 この頃は身辺がひどくバタバタし、ゆっくり里山へ行くことができない。犬も畑も温泉も結構だけど、やはり山で遊ぶほど心身がリフレッシュしない。近くの小さな森でも、半日ほど居るだけで、霊気により体の細胞から再生するような気になる。 ぜひまた近々弁当持って、山で一日過ごしたい。 そうこう思いを巡らせていたら、6月の新刊で今森光彦氏の『里山を歩こう』(岩波ジュニア新書)という小著に出会った。昆虫の写真で有名な著者が、琵琶湖のほとりにある仰木という村で、里山の様子を多くの角度から撮影し、エッセイと共に綴っている。子供向けの本でありながら、鮮明な写真で里山の四季が美しく再現されている。居ながら山で遊んでいるような錯覚さえするほどだった。 ああ、里山へ行きたい。 「春の畑作」 20020622
「里山歩き始め」 20020407 そろそろ気候も良くなったので、里山歩きを始めることにした。温泉も結構だが、どうも湯上りにいい気分で飲みすぎ食べすぎ、この冬数キロも太ってしまった。これから山へ行き、夏までに少しでも体を絞ることにしたい。
「近況報告」 20020330 例年よりかなり早く春の足音が近付き、桜の蕾もふくらんできた。冬の間お休みしていた里山歩きも、そろそろ始めようと思っている。最近は「里山」というコンセプトがもてはやされ、当地でも「里山林オーナー事業」などという、怪しげな企画が実施されている(詳細は氷見市の方へどうぞ)。おヘソがメビウスの輪の如く、無限に曲がっている自分には、片腹痛い所業なのだが…。 しかしともあれ、身近なお山をそぞろ歩きするだけで、どれほど身心がリフレッシュするか、ちょっと体験してみるのは良いことに違いない。 「銀杏」 20011015 久しぶりに晴れわたった秋の一日だった。定休日なので、朝寝坊したり昼寝したり、ゆっくり過ごした。3時過ぎに近くの上日寺へ行き、銀杏を拾ってきた。
「二上山行」 20011009 かねて計画していた通り、近くの里山へコケ採りにいった。 氷見市と高岡市の境にある二上山の頂から少し下った場所で小道を見つけ、山に入ったところ、予想外にいろんなコケが出ていた。ただ今日は晴天なので、どのコケも干乾びており、結局キクラゲに似たハナビラニカワタケを二・三株見つけただけだった。 しかし、アケビ・シバグリなどもいくつか見つけ、ほとんどド素人の割にはめでたくこの秋初日から収穫があった。ビギナーズ・ラッキーだろうか。しかしこれは、酢の物にするとなんともうまいコケだった。またぜひ食べてみたい。 |